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早稲田大学
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大学の附属校と系属校との違いとは?大学の推薦率にも注目

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小学校受験で志望校を検討する際に、○○大学附属○○小学校という名称を目にすることも多いことでしょう。大学名がつく小学校には、「附属校」と「系属校」の二種類が存在します。これらの学校は人気が高いですが、実は運営主体やその後の進路の推薦率に違いがあります。この記事では、附属校と系属校の違いについて解説します。

附属校と系属校の違い

附属校と系属校は、どちらも大学に関連する学校ですが、運営主体に違いがあります。附属校は大学と同じ法人が運営し、系属校は異なる法人によって運営されます。関東にある一部の主要な大学について、附属校と系属校をまとめました。

早稲田大学

早稲田大学には、以下の附属校と系属校があります。

附属校:運営母体はいずれも学校法人早稲田大学

  • 早稲田大学高等学院・高等学院中学部(男子校)
  • 早稲田大学本庄高等学院(男女共学)

系属校

  • 早稲田実業学校 初等部・中等部・高等部(男女共学):運営母体は学校法人早稲田実業学校
  • 早稲田中学校・高等学校(男子校):運営母体は学校法人早稲田高等学校
  • 早稲田渋谷シンガポール校(男女共学):運営母体は学校法人渋谷教育学園
  • 早稲田摂陵中学校・高等学校(男女共学):運営母体は学校法人早稲田大阪学園
  • 早稲田佐賀中学校・高等学校(男女共学):運営母体は学校法人大隈記念早稲田佐賀学園

早稲田大学系属校の小学校は、早稲田実業学校初等部のみです。

慶應義塾大学

慶應義塾大学には附属校のみがあります。系列校はなく、以下の学校を「一貫教育校」と呼んでいます。

附属校:運営母体はいずれも学校法人慶應義塾

  • 慶應義塾幼稚舎
  • 慶應義塾横浜初等部
  • 慶應義塾普通部(男子校)
  • 慶應義塾中等部(男女共学)
  • 慶應義塾高等学校(男子校)
  • 慶應義塾志木高等学校(男子校)
  • 慶應義塾女子高等学校(女子校)
  • 慶應義塾ニューヨーク学院(男女共学)
  • 慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部(男女共学)

慶應義塾大学附属の小学校は、慶應義塾幼稚舎と慶應義塾横浜初等部の2校があります。

学習院大学

学習院大学の運営母体である学校法人学習院は、学習院大学・学習院女子大学のほかに、以下の諸学校を設置しています。

  • 学習院高等科(男子校)
  • 学習院女子高等科(女子校)
  • 学習院中等科(男子校)
  • 学習院女子中等科(女子校)
  • 学習院初等科
  • 学習院幼稚園

学習院大学・学習院女子大学系列の小学校は、学習院初等科のみです。

立教大学

立教大学の運営母体である学校法人立教学院は、以下の附属校を設置し、一貫連携教育を行っています。

附属校:運営母体はいずれも学校法人立教学院

  • 立教新座中学校・高等学校
  • 立教池袋中学校・高等学校
  • 立教小学校

系属校

  • 立教女学院(小学校および中学校・高等学校)
  • 立教英国学院(小学部の第5・6学年、中学部、高等部)
  • 香蘭女学校(中等科、高等科)

立教大学附属の小学校は立教小学校、系属校では立教女学院小学校があります。

青山学院大学

青山学院大学の運営母体である学校法人青山学院は、キリスト教信仰に基づく「青山学院教育方針」のもと、一貫教育を行っています。

  • 青山学院高等部
  • 青山学院中等部
  • 青山学院初等部
  • 青山学院幼稚園

系属校

  • 青山学院横浜英和中学校・高等学校
  • 青山学院横浜英和小学校
  • 青山学院大学系属 浦和ルーテル学院小学校・中学校・高等学校

青山学院大学系列の小学校は、青山学院初等部、青山学院横浜英和小学校、青山学院大学系属 浦和ルーテル学院小学校の3校があります。

大学への推薦

小学校受験にあたっては、中学・高校そして大学までの進路も含めて検討されることでしょう。特に、附属校や系列校の場合、大学への推薦率は重要な判断材料となります。学校によって推薦の人数の差が大きいため、大学への推薦まで考慮して志望校を検討する際には注意が必要です。また、推薦枠は年度によって変わりますので、最新の情報は各学校のWebサイトなどでご確認ください。
例えば、立教女学院高等学校の場合は、2024年度からは受け入れ総数が151枠から201枠に増加します。※1
関東にある一部の主要な大学について、附属校と系属校の推薦率をご紹介します。

早稲田大学

早稲田大学の附属校と系属校の推薦率を以下に示します。※2

学校名 推薦率
早稲田大学高等学院・高等学院中学部 100%
早稲田大学本庄高等学院 100%
早稲田実業学校 初等部・中等部・高等部 約100%
早稲田中学校・高等学校 約50%
早稲田渋谷シンガポール校 約80%
早稲田摂陵中学校・高等学校 約10%
早稲田佐賀中学校・高等学校 約50%

青山学院大学

青山学院大学の附属校と系属校の推薦率を以下に示します。最新の推薦率については青山学院大学のWebサイトでご確認ください。※3、4

学校名 推薦率
青山学院横浜英和中学高等学校 系属校推薦資格取得者175名 73.2%(中学受験入学での取得者数149名 77.2%) ※2023年度実績
青山学院大学系属 浦和ルーテル学院小学校 27%(15名/卒業生55名) ※2022年度実績

他大学への進学について

附属校や系属校であっても、国公立や医歯薬学部への進学を目指す場合は他大学を受験するケースもあります。大学によっては、他大学への推薦枠が用意されている場合もあります。

早稲田大学

早稲田実業学校には医学部がありませんが、日本医科大学と高大接続連携に関する協定を締結しており、日本医科大学への推薦枠があります。※5
2023年度卒業生(2024年3月卒業生)の進路状況によると、指定校推薦で2名が日本医科大学へ進学しています。※6

参考資料

※1 立教女学院中学校・高等学校 進路指導プログラム
※2 早稲田大学 附属校・系属校とは
※3 青山学院横浜英和中学高等学校 合格実績
※4 青山学院大学系属 浦和ルーテル学院小学校 大学進学実績
※5 早稲田実業学校 日本医科大学と高大接続連携に関する協定を締結しました
※6 早稲田実業学校 2023年度卒業生(2024年3月卒業生)進路状況

プレ・エデュ編集部

Pre edu編集部

Pre eduの企画・執筆・編集をしています。小学校受験や幼児教育に関する情報をお届けします。

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