私立小学校に通える世帯年収は?3つの家計モデルで試算【2026年度】
「私立小学校に通わせるには、世帯年収はどれくらい必要なの?」
これは小学校受験を検討する保護者から、最もよく届く質問の一つです。学費は学校によって大きく異なり、「平均」と「自分の家計」をどうつなぐかがわかりにくいのが正直なところです。
この記事では、本サイトが首都圏97校の公式募集要項から集計した学費データ(2026年8月5日確認)をもとに、世帯年収700万円・1,000万円・1,500万円の3つのモデルで年間学費の占める割合を試算します。「払えるかどうか」の最終判断は各家庭の手取り・固定費・貯蓄方針によりますが、まず「年収比でどれくらいか」をつかむことを目的としています。
この記事でわかること
- ・首都圏私立小学校の年間・6年間の学費の目安(本サイト調べ)
- ・世帯年収700万円・1,000万円・1,500万円モデルの学費占有率
- ・初年度にかかる学費以外の実費(受験準備費・入学金など)
- ・検討しておきたい公的制度
試算の前提:私立小学校の学費はいくら
シミュレーションの前に、首都圏私立小学校の学費の実態を確認します。
本サイトが首都圏97校の公式募集要項から集計したデータ(2026年8月5日確認)によると、主な費目の中央値は次のとおりです。※1
| 費目 | 中央値 | 集計校数 |
|---|---|---|
| 授業料(年額) | 529,200円 | 56校 |
| 施設費等(年額) | 158,000円 | 86校 |
| 入学金(初年度のみ) | 250,000円 | 91校 |
授業料と施設費を合わせた年間の継続費用は、中央値ベースで約69万円/年です(529,200円+158,000円)。
6年間の総額(入学金・授業料・施設費の合計)は、中央値で約457万円、平均で約488万円です(53校集計)。※1
なお、実際の学費は学校によって幅があります。初年度納付金が858,000円の学校もあれば、2,030,000円を超える学校もあります(いずれも各校公式募集要項確認)。※1
私立小学校の学費について、6年間の総額や費目別の内訳を詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考ください。
私立小学校の学費は6年間でいくら?平均・内訳を本サイト調べで解説【2026年度】
3つの家計モデルで見る学費シミュレーション
年間学費の目安(中央値:約69万円)を3つの世帯年収と比較します。
| モデルA | モデルB | モデルC | |
|---|---|---|---|
| 世帯年収 | 700万円 | 1,000万円 | 1,500万円 |
| 年間学費の目安(中央値) | 約69万円 | 約69万円 | 約69万円 |
| 年収に対する割合 | 約9.9% | 約6.9% | 約4.6% |
| 月額換算 | 約5.8万円/月 | 約5.8万円/月 | 約5.8万円/月 |
| 6年間総額の目安(中央値) | 457万円 | 457万円 | 457万円 |
月額で換算すると、どのモデルでも約5〜6万円の支出です。学費の絶対額は変わらないため、世帯年収が高いほど年収に対する割合は下がります。
モデルA:世帯年収700万円
年収700万円の場合、年間学費(中央値69万円)は年収の約9.9%にあたります。
住宅費・食費・教育費・保険料など生活に必要な支出を除いた可処分所得の中から学費を捻出するため、家計の引き締めが求められるケースも出てきます。特に入学初年度は入学金(中央値25万円)が加わるため、一時的な支出増への備えが必要です。
幼児教室の費用・受験準備費が発生する年長〜入学前の期間と、入学時の一時金が重なるタイミングには注意が必要です。
モデルB:世帯年収1,000万円
年収1,000万円の場合、年間学費(中央値69万円)は年収の約6.9%にあたります。
共働きで合算した世帯年収が1,000万円に届くケースも多く、「計画的に準備すれば現実的」と感じる方が多い水準です。ただし、住宅ローン返済中の場合や子どもが複数いる場合には、学費が家計に占める比重は上がります。
モデルC:世帯年収1,500万円
年収1,500万円の場合、年間学費(中央値69万円)は年収の約4.6%にあたります。
学費の年収比は比較的低く、複数の習い事や模試費用を加えても家計的なゆとりを保ちやすい水準です。ただし高水準校(初年度200万円超)を選ぶ場合は、上位モデルでも相応の計画が必要になります。
学費以外にかかる初年度の実費

私立小学校入学にあたり、学費(授業料・施設費・入学金)以外にもさまざまな実費が発生します。
受験準備期間の費用
- ・幼児教室の月謝・入会金:年少〜年長に通う場合、複数年にわたって発生します
- ・模試・直前講習費:年長秋の直前期に集中します
- ・願書・写真撮影・服装の準備:複数校受験の場合は校数分かかります
入学後の実費
- ・制服・指定用品:入学時に一括購入するものが多く、数万〜十数万円かかる場合があります
- ・教材費・給食費・行事費:学校ごとに異なります。各校の募集要項でご確認ください
私立小学校の入学金の仕組みや、複数校受験時の「併願校」の費用を詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考ください。
私立小学校の入学金と併願戦略|首都圏91校データで見る「併願校」のお金【2026年度】
使える制度はある?

私立小学校の学費について、公的な補助制度はどうなっているのでしょうか。
私立小学校は「就学支援金」の対象外です。 国の高等学校等就学支援金制度は高校等が対象であり、私立小学校の授業料補助は現時点では国の制度にはありません。
一方、幼稚園・認定こども園の費用については幼児教育・保育無償化が適用されます。小学校入学前の2年間(3〜5歳)の幼稚園費用を抑えることで、受験準備費・入学費用に充てる貯蓄を確保しやすくなります。自治体によっては無償化の上乗せや独自の助成制度を設けているところもあります。
私立幼稚園の費用と補助金について、無償化と自治体上乗せを合わせた実質負担の計算方法を詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考ください。
私立幼稚園の費用と補助金|無償化+自治体上乗せの計算【2026年度】
志望校の学費は個別に確認を
本記事で使用した69万円(年間・中央値)は首都圏53校の集計値です。実際の学費は学校ごとに大きく異なります。受験を検討している私立小学校の入学金・学費等の詳細は、各校のページでご確認ください。
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よくある質問
私立小学校の学費は年収の何%を目安にすればよいですか?
「〇%以内なら大丈夫」という一律の目安はありません。本記事の試算では年収1,000万円・年間学費約69万円(中央値)の場合、年収比は約6.9%です。住宅費・生活費・貯蓄計画と合わせた可処分所得ベースで確認することをおすすめします。
共働き・片働きで学費の感じ方は変わりますか?
世帯年収が同額でも、共働きの場合は2人分の所得税・社会保険料が発生するため、単純に合算した金額より手取りが低くなる場合があります。また、共働き家庭では送迎・延長保育・学童費用なども別途かかります。
国立小学校と比べてどのくらい違いますか?
首都圏の国立小学校は省令により入学料は徴収されず、授業料等も私立より低い水準です。ただし、給食や制服が任意の学校もあり、実費は一概に言えません。各校の費用は本サイトの国立小学校ページでご確認ください。
複数の子どもを私立小学校に通わせる場合はどうなりますか?
子どもが2人の場合、年間学費(中央値69万円)は2倍の約138万円に上ります。年収1,000万円の場合、年収比は約13.8%となり、家計への影響はより大きくなります。兄弟割引制度がある学校もありますので、各校の募集要項でご確認ください。
本記事の学費・納付金は2026年8月5日時点で各校公式サイトの募集要項等を確認した金額です。改定される場合があります。最新情報は必ず各校の公式サイト・募集要項でご確認ください。また、本記事は家計の試算参考情報の提供を目的とするものであり、特定の投資・金融商品への推奨・勧誘を行うものではありません。