小学校受験と
幼児教育の
専門メディア

科学者の小さな子ども
公開日:

理系好き!子どもが科学に興味・関心を持つには?

はてなブックマーク LINE twitter facebook




子どもたちにとって、科学はまるで魔法のようです。日常に潜む不思議な現象に興味を持つことで、子どもの探究心や好奇心を育むことが可能です。この記事では、子どもが科学に興味・関心を持つ方法や活動を紹介します。

自然界の探検者になろう

科学は、子どもの好奇心を刺激し、学びの基礎を築く絶好の機会となります。重要なのは、子どもたちが自分の周りの世界について自然に質問をすることを奨励し、その探求をサポートすることです。自然は、子どもたちにとって最大の教室です。例えば、公園での散歩や庭での遊びを通じて、植物の種類や昆虫の生態に目を向けさせるのもよいでしょう。植物がどのように成長し、季節の変化にどう反応するか、また昆虫がどのように生態系の中で生きているかを観察します。これらの観察を通じて、生命のサイクルや生物多様性の概念に触れることができます。

散歩での観察

地元の公園や庭での散歩は、子どもたちにとって自然界の探検のようなものです。例えば、春になるとどんな花が咲くのか、秋になるとどのように葉が色づき落ちていくのかを観察します。また、散歩中にはさまざまな生き物に出会います。鳥のさえずりやカエルの鳴き声など、自然の音に耳を傾けることで、子どもたちは自然の営みをより深く感じることができます。散歩の途中で木々や植物に触れることで、触感の違いや植物の成長の過程を体験することもできます。天気のいい日はもちろん、雨の日の散歩も新しい楽しみや発見があるでしょう。なぜ雨が降るのか、なぜ虹が出るのかといった子どもの素朴な疑問は、科学への興味・関心の第一歩となります。

これらの観察や体験を通じて、子どもたちは自然の不思議さや多様性を理解するだけでなく、科学的な思考や好奇心を育むこともできます。散歩での観察は、子どもたちにとって楽しく、学びのある体験となります。

生態系の学習

生態系の学習は、子どもたちにとって自然界の不思議を探求し、科学的思考を育む絶好の機会です。

例えば、地元の川で行う水生生物の観察は、生態系の仕組みや生物の相互関係について学ぶための貴重な経験となります。子どもたちは、魚がどのように呼吸しているのか、川の流れが生態系にどのような影響を与えているのかを探求できます。また、その他の水生生物や植物の生息状況や相互作用についても観察し、生態系全体のバランスや持続性について考えることができます。

地元の川の水質について調査するのもよいでしょう。親子でできる水質調査として、パックテストなどの検査キットも市販されています。専用のキットを使わなくても、見た目のきれいさや川底のぬめり、水のにおいや川の音など、五感を使って調査することもできます。※1

水質が悪い場合、どのような生物が生息できなくなるのか、生態系全体にどのような影響が出るのかを考えることが大切です。水質改善のためには、私たちができる環境保護や持続可能な生活の実践も重要な要素となります。あわせて川の周辺環境についても調査することで、川岸に生えている植物や周辺の土壌の状態など、生態系に影響を与える要素についても考えることができます。環境の変化や人間の活動が生態系に与える影響について学ぶことは、環境保護の重要性の理解につながります。

このように、生態系の学習は魚や水生生物だけでなく、川の流れや水質、周辺環境など、さまざまな要素を考慮することが大切です。子どもたちが自然界の不思議を体験し、科学的思考を育むことで、環境への関心や持続可能な未来への意識を高めることができます。

環境省ではWebサイト上に「こども環境省」という特設ページを設けています。全国水生生物調査のページには、水生生物調査に必要な道具や危険防止のための注意事項などが紹介されていますので、ぜひ参考にしてみてください。

環境省 全国水生生物調査のページはこちら

実験で科学の原理を学ぶ

実験は、科学的な原理を学ぶための楽しい方法です。簡単な実験を通じて、原因と結果の関係を理解し、物質の性質や化学反応の基本を学ぶことができます。水、油、重曹、酢など、家にある材料で手軽にできる実験もたくさんあります。家庭でもできる簡単な実験を2つご紹介します。

水と油の不思議

水と油を混ぜたとき、それらが分離する様子を観察し、なぜそうなるのかを話し合います。絵の具で水に色を付けると見やすくなりますし、色水遊びの延長として取り入れるのもよいでしょう。この実験は、物質の性質についての基本的な理解を深める機会を提供します。

カラフルな化学反応

食紅を使った実験で、色の変化を観察します。例えば、ベーキングソーダと酢の反応に食紅を加えると、色鮮やかな泡が発生します。この実験は、化学反応の視覚的な理解を助けます。

実験を通じて、子どもの科学的な探求心を育むことができます。子どもの興味や好奇心に合わせて、さまざまな実験を試してみることが重要です。また、実験の結果や観察に基づいて仮説を立てたり、結論を導いたりすることも大切です。「こっちの材料だとどうなるかな?」「量を変えるとどうなるかな?」など、子どもが思いついたことを試してみるのもよいでしょう。実験は、科学的な思考力や問題解決能力を養うのに役立ちます。

実験は、科学の実際の応用や現象の理解にもつながります。例えば、食品科学や薬品の研究など、実生活で役立つ知識を得ることができるので、ぜひ取り入れてみてください。

天体観測の魅力

天体観測

星空を眺める活動は、子どもたちにとって非常に特別な体験です。星座や月の満ち欠けを観察することで、宇宙の広がりや天体の動きについて深く理解し、興味を持つことができます。天体望遠鏡を使った観察やプラネタリウムなどを通じて、宇宙に対する興味がさらに広がります。

星座の神秘

星座を探しながら、それぞれの星座が持つ神話や歴史について学ぶことで、より深い理解を得ることができます。例えば、オリオン座や北斗七星を見つけ、それらがどのように古代の人々によって名付けられたかを話し合うことは、興味深い学びの機会となります。

月のサイクルの魅力

一か月を通して月の満ち欠けを観察し、その変化を日記に記録することで、自然の摂理や月の周期について学びます。月の満ち欠けが人々の生活や自然界に与える影響を理解することは、興味深い体験です。このような観察を通じて、子どもたちは科学的な思考力や観察力を養うことができます。
株式会社日立製作所のWebサイトから、月の満ち欠け観察の学習シートをダウンロードできます。

株式会社日立製作所 月の満ち欠け観察 学習シートダウンロードはこちら

図書館や動画での探求

図書館

図書館や動画も、科学への興味を深めるのに役立ちます。特に子ども向けの書籍は、興味を広げるための貴重な情報源です。図書館で科学に関する本を読んだり、関連する資料を見たりすることで、子どもたちはさまざまな科学的概念や現象に触れ、好奇心と探求心が刺激されて科学への興味が深まります。

図書館での科学探求は、親子で一緒に行うこともできます。親子で図書館に行き、科学に関する本を一緒に選んで借り、家庭での学習環境を整えましょう。親子で科学について話し合い、疑問や興味を共有することで、子どもたちの科学への関心はより一層深まります。

子ども向け科学書

図書館にある科学の絵本や物語は、子どもたちに科学に対する興味を持たせるきっかけとなります。子ども向けに詳しく図解された書籍は、子どもたちがさまざまな科学的概念や現象に触れるための優れたツールです。例えば、子どもたちが「どうして空は青いの?」や「虫はどうやって生きているの?」などの疑問を抱いたときには、質問に答えられるような本を探しましょう。子どもの好奇心を満たすことができ、本や図書館に親しむ機会にもなります。

科学動画

科学に関するアニメーションや映像を見せることも、子どもたちの科学的理解を深めるための効果的な方法です。視覚的な表現を通じて、子どもたちは難しい概念を楽しみながら学ぶことができます。例えば、身近な自然現象や科学的実験の様子を解説したアニメーションを通して、子どもたちはより具体的に理解することができます。

科学館で実物に触れる

日本科学未来館

科学館は、科学の楽しさを体験できる場所です。展示物を見るのはもちろん、専門のスタッフが解説をしてくれるので、より深く学ぶことができます。最新の科学技術や研究成果に触れるきっかけにもなります。

実物を通じた学習

科学館には実物の展示品や模型が豊富なので、子どもたちは科学の概念を直感的に理解できます。例えば、恐竜の骨格や太陽系の模型などを実際に見ることで興味が深まります。実物の観察を通して、科学に関するさまざまな視点からの学びを得られます。また、展示物についての解説や対話型の体験プログラムも提供されており、子どもたちはより深く理解できるようになります。

インタラクティブな展示

多くの科学館では、触れたり操作したりすることができるインタラクティブな展示があります。実験を行ったり、科学の原理を自分で確かめたりすることで、子どもたちの学習効果が高まります。さらに、インタラクティブな展示には子どもたちが自分のペースで学ぶことができるように、さまざまな難易度の課題やゲームが用意されています。子どもたちが自分の興味や能力に合わせた学びを進めることができるので、何度訪れても楽しむことできます。

科学的思考の促進

科学館の展示は、子どもたちに科学的な問いを投げかけ、自ら考える機会を提供します。これにより、子どもたちの批判的思考能力や問題解決能力が発達し、さらに深めることができます。科学館の展示は科学的な原理や現象を体験する機会となり、子どもたちは自らの観察力や実験能力を向上させることができます。

学習の多様化

科学館は、化学、物理学、生物学、天文学など、さまざまな科学分野を網羅しています。子どもたちは、これらの分野に触れることで、自分の興味を広げるだけでなく、さまざまな学習の機会を得られます。例えば、化学の展示では、子どもたちは実験を通じて物質の性質や反応を学ぶことができます。また、天文学の展示では、子どもたちは宇宙の神秘を探求し、星座や惑星の観察を通じて宇宙について学ぶことができます。子どもたちが多様な学習体験を通じて幅広い知識を獲得し、成長する機会となります。

科学教材

家庭にも取り入れやすい科学教材を4つご紹介します。いずれも無料で利用できます。

子ども科学技術白書

文部科学省では、子どもたちに科学技術に関する興味・関心を高めてもらうため、「子ども科学技術白書」を作成しています。その年のテーマの科学技術について、写真やデータも用いながら、マンガでわかりやすく解説されています。

子ども科学技術白書はこちら

文部科学省では、国民が科学技術に触れる機会を増やし、科学技術に関する知識を適切に捉えて柔軟に活用いただくことを目的として、平成17年より毎年1枚、学習資料「一家に1枚」を発行しています。テーマは「元素周期表」「ウイルス」「海」などさまざまな分野にわたります。2024年には20周年を迎え、20枚目が発行される予定です。

文部科学省 「一家に1枚」シリーズはこちら

JAXA 宇宙教育教材

宇宙教育教材は、JAXA宇宙教育センターが関わる教材開発委員会等が製作した教材や、JAXAとの宇宙教育活動において連携している団体、全国の宇宙教育指導者のアイデアなどを編集した教材をまとめたものです。宇宙や天体に関するテーマだけでなく、動植物や自然観察、人の体や科学実験などさまざまなテーマを網羅しています。工作感覚でできる実験や身近な食べ物を題材にした実験なども紹介されているので、ぜひ家庭でも挑戦してみてください。

JAXA 宇宙教育教材はこちら

子ども科学電話相談

子どもたちのユニークな疑問に、科学、植物、水中生物の専門家がNHKの魅力的な映像を活用しながら、とことん答える番組です。毎週日曜日午前10時5分からラジオ第1にて放送されており、投稿フォームから質問を送ることもできます。

子ども科学電話相談

幼児期から科学的思考を育もう

幼児期は、科学的思考の基盤を築く絶好の時期です。日常生活に科学を取り入れ、子どもたちの好奇心を刺激しましょう。科学の世界への一歩は、子どもたちの未来に大きな影響を与えることでしょう。子どもたちが自分たちの周りの世界について疑問を持ち、その答えを探求することで、自然と科学的思考が育まれます。子どもたちの好奇心を大切にし、彼らが小さな科学者として成長する手助けをしましょう。

参考資料

※1 公益財団法人下線財団 なぜ?なぜ?BOX 川の水調査隊 遊べる川のために、わたしたちも水質調査法を考えてみよう!

プレ・エデュ編集部

Pre edu編集部

Pre eduの企画・執筆・編集をしています。小学校受験や幼児教育に関する情報をお届けします。

Read more