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左右を楽しく学ぶには?子どもに左右の概念を教える効果的な方法

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子どもにとって、左右の概念を理解することは、空間認識能力の発達や日常生活において不可欠な要素です。この記事では、親が子どもに左右を楽しくかつ効率的に教えるための方法と、ご家庭でも実践可能なアクティビティをご紹介します。

左右を理解するメリット

子どもが左右を理解すると、以下のようなメリットがあります。

空間認識の向上

左右を理解することは、子どもが空間における自己の位置や方向を理解するのに役立ちます。これは、物理的な環境の中で自分自身や物体の位置を把握する空間認識能力を高めます。

運動技能の発達

スポーツやダンスなどの身体活動において、左右の区別ができることは、より良い運動技能の発達に寄与します。身体のバランスを向上させるのにも役立ちます。

学習能力の向上

左右の理解は、読み書きや算数などの基本的な学習活動において不可欠です。例えば、読み書きにおいては文字の正しい方向や書き順を理解するために必要です。また、算数の問題を解く際にも、左右の概念を理解することでスムーズに問題を解けるようになります。絵や図形を描く際にも、左右のバランスを考慮するとよりきれいな図形を描くことができます。

まずは左右の基本を楽しく学ぼう

子どもに左右の概念を教えるときは、基本から始めることが肝心です。身体的な動作と視覚的な学習を組み合わせることで、子どもは左右の区別を自然に覚えることができます。「左手を挙げて、右手を挙げて」といったリズムのある歌や手遊びを通して、左右の認識を楽しく学ぶのもよいでしょう。左右の手に異なる色のステッカーを貼り、それを識別するゲームも、左右の基本を楽しく学ぶための工夫のひとつです。

日常生活での実践

左右の基本が理解できたら、日常生活を通して左右を意識するよう声かけをしましょう。日常のさまざまなシチュエーションを通じて左右の概念を教えることができます。

靴を履く

出かけるときは、子どもが靴を履く前に、靴の左右を確認させましょう。例えば、「左足には左靴を、右足には右靴を履くように」と伝えることで、子どもは靴にも左右の違いがあることを知り、自分で左右を判断して正しく靴を履けるようになります。

食事中

食事中にも左右の概念を教えることができます。例えば、テーブルの上に配膳された料理や皿を指さしながら「左側にあるもの」「右側にあるもの」と説明することで、子どもに左右の概念をより深く理解させることができます。また、食器を並べる際にも左右の位置関係を意識させるとよいでしょう。例えば、子どもに「左側にお茶碗を置いて、右側に汁椀を置いてね」と伝えることで、子どもは自分で左右を判断し、食器を並べられるようになります。

さらに、食事の際には左右の手を使って食べ物を取ることも意識させることができます。例えば、子どもに「左手でフォークを持ち、右手でナイフを持ってみよう」と指示しながら、左右の手の使い方を覚えていきましょう。

着替え

着替える際にも左右の概念を取り入れることができます。例えば、「左腕を先に袖に入れてみようか」「右足から先にズボンに入れようか」と伝えることで、子どもは自分で左右を意識しながら着替えられるようになります。また、すべての洋服というわけではありませんが、品質表示タグは洋服の左側についている場合が多いです。「タグが左側にくるように着ようね」と声かけすることで、服の前後を正しく着られるようになります。

片付け

子どものおもちゃや日用品を片付ける際にも、「右の箱にはこのおもちゃを、左の箱にはあのおもちゃを入れようね」と伝えることで、子どもは遊びながら左右の概念を自然に理解できるようになります。

横断歩道を渡る

横断歩道を渡るときは、子どもに「まずは右を見て、左を確認して、最後にもう一度右を確認して渡ろうね」と教えることが多いでしょう。登園時やお出かけのときに、「右、左、右」と声をかけながら横断歩道を渡ることで、左右を理解できます。また、子どもが安全に横断歩道を渡るためのよい練習にもなります。

ゲームや遊びを取り入れて左右を学ぶ

子どもが左右を学ぶ際は、ゲームやアクティビティを取り入れるとより効果的です。簡単なアクティビティを5つご紹介します。

左右お絵描き競争

子どもに左手と右手で同じ絵を描かせます。左手で描いた花と右手で描いた花を比較してみるなど、楽しみながら左右の違いを意識することにつながります。

左右ダンス

子ども向けの楽しい音楽に合わせて、「左手を上げて、右手を上げて、左足を前に、右足を前に」と指示します。簡単な動きを取り入れた左右指定のダンスを通して、瞬時に左右を判断する能力を養います。

左右ミラーゲーム

親がミラー(鏡)役となり、子どもがその動きを真似るゲームです。親が右手を挙げたら、子どもは左手を挙げるなど、鏡像のように動きを反転させます。

左右ジャンプ

子どもに左右の指示を出し、その方向にジャンプしてもらうというゲームです。「左!」と言ったら左に、そして「右!」と言ったら右にジャンプします。身体活動を通じて左右の概念を楽しく学ぶのに役立ちます。

左右トレジャーハント

家の中や庭に、おもちゃやスナックなどの小さな宝物を隠します。子どもには、親が出す左右の指示に従ってそれを見つけてもらいます。例えば、「3歩右へ歩いて。次は、左にある箱を見て!」といった具体的な指示を出します。

このほかにも、左右に関連する絵本を読むことも、視覚的な学習に役立ちます。これらのゲームやアクティビティは、子どもの集中力を高め、空間認識能力を育てるのに役立ちます。

左右が理解できるまで楽しく根気よく取り組もう

子どもが左右を完璧に理解できるようになるには、時間がかかることもあります。利き手に合わせて教え方を変えたり、左右を区別しやすくなるようシールや色などでサポートしたりするのもよいでしょう。子どもが左右を間違えてしまった場合も責めたり怒ったりせずに、「こっちは右だよ」「残念、そっちは左でした」とゲーム感覚で楽しく根気よく教えることが大切です。

プレ・エデュ編集部

Pre edu編集部

Pre eduの企画・執筆・編集をしています。小学校受験や幼児教育に関する情報をお届けします。

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