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	<title>岡部 美由紀 - Pre edu</title>
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	<title>岡部 美由紀 - Pre edu</title>
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		<title>幼児期に経験させたい「砂場遊び」の効果とは？効果をより高める方法や注意点についても解説</title>
		<link>https://pre-edu-japan.com/education/015/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[岡部 美由紀]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 04 May 2023 10:51:21 +0000</pubDate>
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<p>砂場遊びが好きな子どもは多いですが、「汚れるから……」「もっと体を動かしてほしいし……」と、砂場遊びを避けてしまっているお母さん・お父さんもいらっしゃるかもしれません。しかし近年、砂場遊びをはじめとする五感を使った遊びの重要性が注目されています。この記事では、砂場遊びの効果についてご紹介します。</p>
<h2>そもそも「砂場」はいつ日本に普及した？</h2>
<p><figure>
<img fetchpriority="high" decoding="async" src="https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/05/sandbox-404x300.jpeg" alt="" width="404" height="300" class="alignnone size-medium wp-image-467" srcset="https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/05/sandbox-404x300.jpeg 404w, https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/05/sandbox-559x415.jpeg 559w, https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/05/sandbox-768x571.jpeg 768w, https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/05/sandbox.jpeg 1000w" sizes="(max-width: 404px) 100vw, 404px" /><br />
</figure>
<p>プレイグラウンドとしての砂場の起源は19世紀前半のドイツですが、日本に普及したきっかけはアメリカにあります。1885年、ボストンの貧民街に、子どもの健全な成長を願い全米で初となる砂場が造られました。当時、砂場で思いっきり遊んだ子どもたちは心身がリフレッシュして満足な表情で帰っていったといい、砂場の価値が明らかとなりました。</p>
<p>その後、アメリカでは「プレイグラウンド・ムーブメント（児童遊園設置運動）」という遊びを中心とした運動が広がりました。専門的な教育を受けた指導者が携わり、子どもが自由に遊べる場所（ブランコやシーソー、球技場、砂場など）が提供されるようになりました。</p>
<p>日本では1876年に日本初の幼稚園ができましたが、当時は大人主導の保育が行われており、大人が決めた遊びや時間割に従うことが主流でした。砂場もまだ存在していなかったのですが、1897年ごろに教育雑誌や研究誌などを通してアメリカのプレイグラウンド・ムーブメントの様子や遊び場の価値が日本にも伝えられたことで、砂場が設置されるようになったのです。</p>
<p>現在、保育園や幼稚園など子どもが通う幼児教育施設にはほぼ砂場が造られています。園庭がなく砂場が設置されていない園では、近くの公園にお散歩をして砂場遊びができるようにしているところもあります。しかしながら、そもそも公共の場である公園の砂場は減っているのが現状です。その理由としては、動物による糞害などの衛生面や、ガラス片などの混入により安心して遊べないといった環境面が挙げられます。※1、2</p>
<h2>年齢別の砂場遊びの様子</h2>
<p>子どもたちは実際に砂場でどのようにして遊んでいるのか、年齢別の砂場遊びの様子をみていきます。</p>
<h4>0歳児</h4>
<p>まずは砂場をじっくり観察するところから始まり、視覚や触覚、深部感覚が育まれて、徐々に砂の上でうまくバランスがとれるようになります。</p>
<h4>1歳児</h4>
<p>スコップやカップなどを使って、道具を使う楽しみをもちます。大人や他人の道具の使い方などを真似して、自分でも道具をうまく使いこなせるようになります。</p>
<h4>幼児期</h4>
<p>泥団子づくりやトンネルづくりなど、直接砂に触りながら遊ぶようになります。砂に水を含ませて固まりをつくり、最後に形が崩れないように乾いた砂をかけることを覚えます。</p>
<p>このように年齢が進むにつれて、遊びの内容は広がっていきます。※3</p>
<h2>砂場遊びの効果</h2>
<p>砂場遊びは、子どものさまざまな力を引き出すといわれています。ここでは砂場遊びから得られる7つの効果についてご紹介します。</p>
<h3>感覚・物の操作</h3>
<p>子どもはまず視覚・触覚から砂と関わっていきます。砂の色や形を見て、湿った砂なのか、乾いた砂なのかを判断します。砂を触ったり道具を使ったりして、手指の細やかな動きを変えながら遊びます。何回も繰り返し行うことで道具の使い方が上達し、徐々に細やかな作業ができるようになります。※1</p>
<h3>情緒</h3>
<p>砂は子どもの動きをそのまま受け止める性質があるため、砂に触れることは心の癒しとなります。心地よさが続き、1人でもずっと遊んでいられます。砂場では子どもたちが落ち着いて遊ぶ姿や、遊びに集中している姿が多くみられます。※1、3</p>
<h3>想像力・創造力</h3>
<p>子どものこれまでの経験や生活に基づいた想像が砂を通して表現されます。例えば、誕生日会やクリスマス会で出されたケーキや、旅行先で乗った電車や新幹線、テレビで見た怪獣などを思い起こし、砂で表現します。砂の形や状態からさらに想像を膨らませ、新たな創造につながることもあります。※1</p>
<h3>言語・社会性</h3>
<p>砂場遊びをしながら自分の気持ちや思いを話す子どもも多くみられます。低年齢のうちは物の取り合いなどでケンカになることもありますが、年齢を重ねると自然とコミュニケーションが取れるようになります。初めて会った人とも仲良くなり、一緒に協力して何かを作ったり、自分より年下の子どもに優しく対応したりと成長がみられます。また、砂場遊びを通して親にも変化があります。子どもの言葉をしっかり聞くことができた、子どもを支える言葉や行動が多くなったなどの結果も報告されています。※1、4、5</p>
<h3>身体運動</h3>
<p>砂場は不安定な場所であり、足をしっかり踏み込んで体を支える必要があるため、身体のバランス感覚が養われます。砂の上で立つ、しゃがむという動作はもちろん、水を運んだり、穴を掘ったり、道具を持ったりと、さまざまな動きを身に付けることができます。※1、6</p>
<h3>認知・科学的態度</h3>
<p>砂に触って砂の温度や湿り具合、硬さなどを知り、道具を使ってものの大小や上下左右などを知ります。また、砂をすくう動作を繰り返すことで、力の入れ具合や、道具を砂に入れる角度などを学びます。水の量を調整して泥団子を作ったり、砂で作った山が崩れないようにトンネルを掘ったりと、水・砂・道具の性質を知ることでさらに応用できるようになります。子どもは砂場で試行錯誤を繰り返しながら、興味関心を深め、さまざまなことを学んでいるのです。※1</p>
<h3>自己肯定感</h3>
<p>自分の思い描いた通りのものが完成したときや道具がうまく使えたときには、子どもは嬉しそうな表情や言葉を発します。逆に失敗したときも、工夫しながら何度も繰り返して完成させようとします。このような体験は子どもの忍耐力や集中力、自信や達成感、自己肯定感につながります。※1</p>
<h2>砂場遊びの効果をより高めるには？</h2>
<p>砂場遊びにはさまざまな効果がありますが、水や道具を用意したり、子どもの自発性を尊重したりすることで、その効果はさらに高まります。砂場で遊ぶときの注意点とあわせて、それぞれ解説します。</p>
<h3>水や補助的玩具（道具）を用意する</h3>
<p>砂場遊びをするときに水と道具の2つを用意することで、何も用意しない場合や水だけを用意する場合と比べ、より多様な遊びが生まれるという結果が報告されています。特に、スコップなどの道具を握る動作は、鉛筆の持ち方や文字を書くときの力の入れ加減の習得にもつながります。※3、5<br />
遊びの道具は単純なものを用意しましょう。必ずしも専用の道具をそろえる必要はありません。水を入れるバケツがなければ、プリンの空き容器や空の牛乳パック、ペットボトルなど身近にあるもので十分です。子どもは遊びの天才です。それらを工夫しながらいろんな遊びを生み出します。※1</p>
<h3>子どもの自発性と活動の自由を尊重する</h3>
<p>砂場では子どもを自由に遊ばせることが大切です。子どもを放っておくという意味ではなく、話しかけすぎたり、指示しすぎたりしないということです。何より大切なのは、親が子どもと一緒に砂場遊びを楽しむことです。スマホばかり見て親が退屈そうにしていると、子どもは楽しめません。親は子どもの発見や創造の妨げにならないよう、ほどよい距離で関わりましょう。※1</p>
<h2>砂場で遊ばせるときの注意点</h2>
<p>公園など公共の場にある砂場で遊ばせるときは、危険なものがないかを親がきちんと確認したうえで遊ばせるようにしましょう。特に砂場の場合、裸足になって遊ぶ子どもも多くみられます。ガラスの破片や動物の糞などがないかあらかじめチェックしましょう。</p>
<p>また、低年齢の子どもは何でも口に入れたがります。口に砂を入れたり、道具をなめたりしないように注意を払いましょう。</p>
<p>子どもには汚れても大丈夫な服を着させ、思いっきり遊ばせてあげてください。遊び終わった後に着替えられるよう予備の服を用意したり、水や泥汚れに強い撥水のプレイウェアをあらかじめ着せたりしておくと安心です。</p>
<h2>参考資料</h2>
<p>
<a href="https://kodomogakkai.jp/pdf/Vol_9_kasama.pdf">※1 笠間浩幸. (2013). 遊びの力. チャイルド・サイエンスVOL.9.</a><br />
<a href="https://core.ac.uk/download/pdf/230550001.pdf">※2 吉田美恵子. (2009). 豊かな環境と関わる中で育つ 感性 ―砂遊びを通して－. 長崎短期大学研究紀要, 21, 79-88.</a><br />
<a href="https://www.hiroshima-kenyo.or.jp/kyoshokuin/pdf/report02_kichou.pdf">※3 広島県私立幼稚園連盟 基調講演 演題「砂場から見る子どもの成長・発達と保育の課題」</a><br />
<a href="https://kgwu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&#038;item_id=184&#038;file_id=22&#038;file_no=1">※4 箕輪潤子. (2011). 砂場遊びに関する研究動向と今後の展望. 川村学園女子大学研究紀要, 22(1), 197-204.</a><br />
<a href="https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/files/public/3/31148/20141016180703970692/AREC_31_89.pdf">※5 朴恩美, 中坪史典. (2009). 韓国と日本における幼児の砂遊びに関する研究の動向. 幼年教育研究年報, 31, 89-95.</a><br />
<a href="http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hijiyama-u/file/12921/20210517110021/11.pdf">※6 胡泰志, 加納章, 森野美央. (2021). 運動遊びとしての砂遊びの可能性. 比治山大学・比治山大学短期大学部教職課程研究, 7, 117-122.</a></p><p>The post <a href="https://pre-edu-japan.com/education/015/">幼児期に経験させたい「砂場遊び」の効果とは？効果をより高める方法や注意点についても解説</a> first appeared on <a href="https://pre-edu-japan.com">Pre edu</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>日本の幼児教育の現状は？その特徴や海外との比較、幼保小連携についても解説</title>
		<link>https://pre-edu-japan.com/education/013/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[岡部 美由紀]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 03 May 2023 23:58:29 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p>現在の日本の幼児教育（小学校に入る前の子どもたちへの教育）の礎となっているのは、今から70年以上も前に制定された法律であることをご存知でしょうか。当時とは時代も変わり、教育や生活の水準が向上する反面、幼児教育が行われる環 [...]</p>
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<p>現在の日本の幼児教育（小学校に入る前の子どもたちへの教育）の礎となっているのは、今から70年以上も前に制定された法律であることをご存知でしょうか。当時とは時代も変わり、教育や生活の水準が向上する反面、幼児教育が行われる環境も大きく変化してきました。海外における幼児教育と比較しながら、現在の日本の幼児教育についてみていきましょう。</p>
<h2>日本の幼児教育とは</h2>
<h3>教育基本法とは</h3>
<p>教育基本法は日本の教育における基本事項を定めた法律です。1947年に制定され、約60年後の2006年に改正されました。年月が経つにつれ、教育や生活の水準が向上する一方で、少子高齢化や都市化による核家族化も進んでいます。教育環境が大きく変化してきたことを受けて新しい時代にふさわしい教育改革が必要となり、2006年に初めて改正されることとなりました。</p>
<p>子どもの学ぶ意欲や家庭での教育力の低下が注目されており、教育に対する取り組み方の重要性がますます問われています。<br />
教育基本法第1条には、教育の目的として「人格の完成」「国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成」と記されています。つまり、教育とは人を育てることであるとわかります。</p>
<p>2006年の改正では、「教育の目標（第2条）」、「生涯学習の理念（第3条）」、「教育の機会均等（第4条）」が新設されました。そのほかにも新設された条文は数多くありますが、第11条においては「幼児期の教育」が新設され、小学校に入る前の子どもたちへの「幼児教育」が明記されたのです。<br />
改正教育基本法第11条には、「幼児期の教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであることにかんがみ、国及び地方公共団体は、幼児の健やかな成長に資する良好な環境の整備その他適当な方法によって、その振興に努めなければならない。」とあります。※1、2
</p>
<h3>幼児教育の意義と役割</h3>
<p>文部科学省によると、幼児とは小学校就学前の子どもを意味し、幼児教育とは幼児が生活するすべての場において行われる教育の総称であるとしています。つまり、広義には保育所や幼稚園だけでなく、家庭や地域社会も含まれます。</p>
<p>幼児教育と聞くと、小学校入学準備のための教育と思われがちですが、そうではありません。また、受験などのために幼い時期から教育することで子どもに多くの知識やスキルを身につけさせる早期教育とも異なります。幼児教育は目先の結果のために行うものではなく、生涯にわたる人間形成の基礎を育む重要なものとなります。</p>
<p>幼児教育には、幼児の内面や気持ちに働きかけ、その子の良さや可能性を引き出してあげること、そしてそれらを伸ばしていくことが求められています。また、五感を使い、多様な活動や経験をして、意欲や好奇心、探求心など育むことも必要です。特に幼児期はさまざまなことを吸収しやすい時期です。知識や技能、思考力、判断力、表現力をはじめ、人間としてたくましく生きるための「生きる力」を育む大事な時期なのです。※3、4
</p>
<h2>日本の幼児教育の特徴</h2>
<figure><img decoding="async" src="https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/05/013_本文_shutterstock_2234657475-1-600x300.jpg" alt="日本の幼児教育" width="600" height="300" class="alignnone size-medium wp-image-1194" srcset="https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/05/013_本文_shutterstock_2234657475-1-600x300.jpg 600w, https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/05/013_本文_shutterstock_2234657475-1-768x384.jpg 768w, https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/05/013_本文_shutterstock_2234657475-1.jpg 799w" sizes="(max-width: 600px) 100vw, 600px" /></figure>
<h3>日本の幼児教育が行われる主な施設</h3>
<p>日本の幼児教育に関する主な施設として、保育所、幼稚園、認定こども園などがあります。2019年10月から幼児教育・保育の無償化が始まり、家庭における経済的負担は緩和されました。</p>
<p>幼児教育・保育の無償化は幼稚園、保育所、認定こども園、地域型保育などを利用する３歳から５歳までのすべての子どもを対象としています。利用料は無償化されますが、バス送迎や食材料、行事などにかかる費用については、これまでと同様に保護者が負担します（一部、家庭環境によりおやつなどの副食費が免除されるケースもあります）。</p>
<p>0歳から2歳までの子どもは、住民税非課税世帯のみ利用料が無償化となります（保育所等を利用する第2子は半額、第3子以降は無償）。※4<br />
なお、自治体によっては0歳から2歳の第2子の保育料について所得制限なく無償化する方針を掲げているところや、給食費についても無償化にしている自治体もあります。今後も幼児教育・保育の無償化の幅が広がることが期待されています。
</p>
<h3>日本の幼児教育の特徴</h3>
<p>日本の幼児教育の特徴として、主に次の7項目が挙げられます。</p>
<ol>
<li>子どもの主体的な遊びや活動を重視している</li>
<p></p>
<li>保育者が子どもの遊びと生活を指導するとともに、自発性を引き出し、自立を促す</li>
<p></p>
<li>認知能力と非認知能力の両方の発達を重視し、子どもたちの心の安定を図る</li>
<p></p>
<li>具体的な教育方法は現場の保育者に委ねられている<br />
保育者が好き勝手に保育をするということではなく、計画（Plan）、実践（Do）、評価（Check）、対応や改善（Act）を踏まえた教育となっています。</li>
<p></p>
<li>幼児教育の研究と実践が深く結びついている</li>
<p></p>
<li>幼児教育の現場に近い人や現場の経験者が行政の指導者となっている</li>
<p></p>
<li>民間企業が充実している<br />
私立幼稚園も多く、民間企業が提供する幼児向け商品やサービス、教材などが豊富にあります。※4、5、6</li>
<p>
</ol>
</p>
<h2>海外と比較した日本の幼児教育</h2>
<h3>幼児教育の国際調査TALIS Starting Strong（OECD国際幼児教育・保育従事者調査) </h3>
<figure><img decoding="async" src="https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/05/013_shutterstock_1401775049-1-600x300.jpg" alt="OECD" width="600" height="300" class="alignnone size-medium wp-image-1195" srcset="https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/05/013_shutterstock_1401775049-1-600x300.jpg 600w, https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/05/013_shutterstock_1401775049-1-768x384.jpg 768w, https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/05/013_shutterstock_1401775049-1.jpg 800w" sizes="(max-width: 600px) 100vw, 600px" /></figure>
<p>続いて、日本の幼児教育と海外の幼児教育を比較してみましょう。<br />
OECD（経済協力開発機構）は、2018年に幼児教育の保育者（園長・所長を含む）を対象とする初めての国際調査「TALIS Starting Strong」を行いました。日本を含めた9か国（チリ、デンマーク、ドイツ、イスラエル、アイスランド、日本、韓国、ノルウェー、トルコ）を対象として、保育者の実践内容や勤務環境、研修状況などを調査し、2019年10月に結果を公表しています。※7<br />
この結果からわかったことをいくつかご紹介します。※8</p>
<h4>保育者間の協同</h4>
<p>日本の幼児教育に携わる保育者間の協働については、「子どもの育ちや生活の評価について話し合う」「特定の子どもや発達やニーズについて話し合う」「子どもの育ちや学び、生活の充実のための働きかけについて話し合う」「活動計画について話し合う」などの項目でほかの参加国よりもポイントが高く、保育者間の協働がよく行われているという結果がみられました。一方、「ほかの保育者の実践についてフィードバックを与える」という項目については参加国の中で最も低いことがわかりました。</p>
<h4>保護者とのコミュニケーション</h4>
<p>保護者とのコミュニケーションについては、「保護者会への出席や園だよりの配布など、公式なコミュニケーションを月1回以上行っている」と回答した割合が参加国の中でも最も高い結果となりました。また「保護者との日常的な会話や連絡を毎日行っている」と回答した割合は、ノルウェー、デンマークに次いで3番目に高く、日本の幼児教育においても保護者とのやり取りを大事にしていることがうかがえます。</p>
<h4>保育者の仕事時間および保育者の満足度</h4>
<p>保育者の仕事時間については、常勤の保育者の週当たりの仕事時間は50.4時間と、参加国の中で最も長いことがわかりました。特に、勤務年数が3年以下の常勤保育者が、3年を超えた保育者より勤務時間が長い傾向にありました。</p>
<p>そのうえで、職務に対する給与に満足している日本の保育者の割合は参加国中で２番目に低く、全体の満足度においても低い傾向にありました。</p>
<p>しかしながら、日本の保育者は専門性向上のための活動や研修に参加している割合が高く、研修などに対するニーズも高いことがわかっています。</p>
<h4>仕事に対する満足度</h4>
<p>保育者は、保護者または子どもからは高く評価されていると感じているものの、広く社会的に評価されているという感覚は低いという結果が出ています。<br />
どの国においても、物的支援、財政的支援、保育者の不足が最も保育者のストレス要因となっているようです。</p>
<h3>日本とスウェーデンの比較</h3>
<figure><img decoding="async" src="https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/05/013_shutterstock_2173892687-1-600x300.jpg" alt="スウェーデンの教育" width="600" height="300" class="alignnone size-medium wp-image-1197" srcset="https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/05/013_shutterstock_2173892687-1-600x300.jpg 600w, https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/05/013_shutterstock_2173892687-1-768x384.jpg 768w, https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/05/013_shutterstock_2173892687-1.jpg 800w" sizes="(max-width: 600px) 100vw, 600px" /></figure>
<p>「TALIS Starting Strong」の調査対象国には含まれていませんが、福祉国家として知られる北欧のスウェーデンでは、生涯学習の出発点として質の高い幼児教育が行われています。<br />
スウェーデンの保育環境と日本の保育環境を比べてみましょう。</p>
<h4>スウェーデン保育の歴史</p>
<h4>
<p>スウェーデンは高福祉、高負担、男女平等の考えが進んでいる国です。保育に関しては日本と同様に幼稚園と保育園が存在していましたが、1975年に保育施設の一元化を目指す法律が施行されました。すべての子どもに525時間の無償保育を保障し、就学前学校に通う権利が与えられたのです。6歳児に関しては、基礎学校の就学前クラスに移行し、無償教育を行っています。なお、0歳児に対しては、両親の育児休業、保険制度の充実、短時間無償保育の適用などにより、基本的には家庭保育が行われています。<br />
日本の幼児教育無償化が3歳から5歳を対象としている点と比べると、スウェーデンのほうが、無償保育がより充実していることがわかります。</p>
<p>スウェーデンの保育実践は、イタリアのレッジョ・エミリア市が行ってきた保育実践「レッジョ・エミリア・アプローチ」に大きな影響を受けています。具体的には、幼児の「できないこと」に注目する保育から「人間力（やろうとする、熱中していることなど）」に目を向け、保育者の意識改革を行いました。子どもの成長や学びを観察し、ドキュメンテーション（子どもの言葉や行動、保育者から見た様子などを記録したもの）を作成して振り返りと評価を行い、発展させることに重きを置いています。※9<br />
日本にはレッジョ・エミリア・アプローチを導入している幼児教育施設はまだ少なく、保育方針にも違いがあることがうかがえます。</p>
<p><a href="/education/014/">関連記事：レッジョ・エミリア・アプローチとは？世界が注目する幼児教育の特徴や効果、家庭での取り組む方法を紹介</a></p>
<h4>スウェーデンの就学前学校の特徴</h4>
<p>スウェーデンでは、保護者が園生活に深く関わっています。特に入園後すぐの時期は、子どもが園での生活に慣れるまで数日間は親子一緒に園で過ごすのが一般的です。日本にも保育時間を短縮する「慣らし保育」はありますが、入園式翌日からは一緒に登園することがなくなるケースが大半です。※9</p>
<p>また、スウェーデンの保育環境にはいくつかの特徴があります。<br />
まずは、保育スペースの広さです。保育室は年齢ごとに分かれていてそれぞれが3部屋ほどもあります。年齢ごとに保育室に玄関や着替えスペース、遊びスペース、休息スペースがあるのです。また、日本の場合は保育室で給食を食べることが多いですが、スウェーデンは食事するためのスペースが別にあります。<br />
自然物との触れ合いも大切にしており、保育施設の近くには森があったり、アトリエにも制作の材料として葉っぱや枝などが豊富に備えてあったりします。<br />
さらに、スウェーデンでは保育に携わる人的環境も豊かです。例えば、5 歳児クラスの場合、スウェーデンでは20名程度の幼児に対して保育者3人が必要とされています。※9<br />
一方、日本の配置基準は自治体によっても異なりますが、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準第33条によると、保育所においては満4歳以上の幼児約30名につき保育士は1人以上とされています。※10
</p>
<h2>幼保小連携とは？幼児教育と小学校教育をつなぐ</h2>
<h3>幼保小連携とは</h3>
<p>ここからは、日本の幼児教育において近年重視されている「幼保小連携」について解説します。<br />
小学校に入学した子どもが授業中に座っていられなかったり、話を聞けなかったり、別行動をしてしまったりと、小学校の学習や生活になじめないことがあります（小1プロブレム）。幼稚園や保育園での生活から小学校での生活にスムーズに移行するために、お互いの環境の違いを認識し、理解を深める必要があります。こうした理由から、幼稚園、保育園、小学校が連携する「幼保小連携」が求められているのです。</p>
<p>幼保小連携活動が子どもに与える影響をいくつか挙げます。</p>
<ul>
<li>小学生は（園児よりも）年上であるという自覚を持ち、自分の成長を感じられる
<li>園児は小学生と接することで小学校入学への不安が減り、小学生になることの期待が高まる
<li>それぞれの発達段階に応じた思いやりの気持ちが育まれる
</ul>
<p>また、幼保小連携は子どもだけでなく、保護者、保育者、教師にとってもメリットがあります。</p>
<ul>
<li>PTAや地区の活動を通して保護者同士のつながりができる
<li>教員、保育者との情報交換の場となる
</ul>
<p>保育参観や授業参観を通して子どもの学びの連続性を認識できたり、指導や教材などの共通点・相違点を把握できたりすることも、幼保小連携の重要な成果といえます。※11
</p>
<h3>幼保小の架け橋プログラム</h3>
<p>さらに、文部科学省では令和4年度からの約3年、モデル地域における実践と並行して「幼保小の架け橋プログラム」を推進していくこととしています。<br />
幼児期は遊びを通して学習の基盤を育む時期です。小学校では幼児期で学んだことをさらに伸ばしていく必要があり、そのためにも幼児教育と小学校教育を円滑につなぐことが鍵となります。</p>
<p>５歳児から小学校１年生にかけての２年間は「架け橋期」と呼ばれており、生涯にわたる学びや生活の基盤をつくる重要な時期です。小学校に入ると、教科が分けられ学ぶ内容や時間も設定されます。集団での遊びを通して学ぶ形式から、小学校では机に向かって先生の話を聞きながら学ぶ形式になるなど、環境も大きく変わります。子どもにとって小学校入学は大きなハードルであり、ここでつまずいてしまうと、小学校生活が嫌になって不登校につながる可能性もあります。</p>
<p>架け橋期の教育を充実させるには、幼保小の連携だけでなく、家庭や地域などの連携も重要となります。幼保小の合同会議の定期的な開催や、コミュニティ・スクールなどを活用した保護者や地域住民の参画を得る仕組みづくりなど、これからもさまざまな取り組みが進められることでしょう。※12、13
</p>
<h2>幼児教育と小学校教育の特徴とは？</h2>
<p>文部科学省では幼児教育と小学校教育の接続を図るために、幼保小の相互理解を促進するのに役立つ資料を公開しています。主に幼保小の関係者を対象として、幼児期の遊びを通した学びと小学校の各教科等の学習のつながりを見える化し、幼児教育と小学校教育の円滑な接続に寄与することがねらいです。幼児教育と小学校教育の特徴を、教育課程等や教育方法などの面から見てみましょう。※14</p>
<h4>幼児教育（幼稚園・保育所・認定こども園）</h4>
</p>
<table>
<tbody>
<tr>
<th>教育の目標</th>
<td>「感じる」「気付く」「考える」「工夫する」「興味をもつ」「関わる」等の経験を重視</td>
</tr>
<tr>
<th>教育の方法等</th>
<td>遊びを通した総合的な指導</td>
</tr>
<tr>
<th>幼稚園教育要領等</th>
<td>5つの領域からなる「ねらい」と「内容」（健康・人間関係・環境・言葉・表現）</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<h4>小学校教育</h4>
<table>
<tbody>
<tr>
<th>教育の目標</th>
<td>「～できるようになる」「わかるようになる」等の目標への到達度を重視</td>
</tr>
<tr>
<th>教育の方法等</th>
<td>各教科等の目標・内容に沿って選択された教材による授業</td>
</tr>
<th>小学校学習指導要領</th>
<td>各教科等における目標及び内容（国語科・社会科・算数科・理科・生活科・音楽科・図画工作科・家庭科・体育科・外国語科・道徳科・外国語活動・総合的な学習の時間・特別活動）</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>続いて、各教科のうち国語科と算数科に注目し、幼児教育と小学校教育それぞれの特徴を解説します。※15、16
</p>
<h3>国語科</h3>
<h4>幼児期の遊びを通した学び</h4>
<p>言葉の楽しさ: 遊びや日常生活のなかで経験したさまざまな感動を言葉で共有することで、話すことや聞くことの楽しさを実感します。<br />
表現力の向上: 保育者や友達とのコミュニケーションを通じて、絵本や物語への親しみを深め、豊かな言葉遣いや表現力を身につけます。<br />
文字への興味: 遊びや生活のなかで自然と文字への親しみや興味が育ちます。具体的には、自分の考えを伝えたり、友達の考えを聞いたりする過程を通して、文字や読み書きに関心を持つようになります。</p>
<h4>小学校の国語科教育の特徴</h4>
<p>目的: 小学校教育の国語科は、生徒が言葉を通じて世界を見る方法や考える方法を学び、言葉を正確に理解し、適切に表現できる資質や能力を育成することを目的としています。<br />
発展: 幼児期に培われた言葉に対する感覚や表現力を活かしながら、小学校では「話すこと・聞くこと」に加えて「書くこと・読むこと」といった文字言語の学習が加わります。<br />
教材と学習活動: 絵本や紙芝居などの児童文化財を活用し、幼児期の学びを生かしながら学習環境を工夫します。言葉の教育は、国語科のみならず、すべての学習の基礎となります。</p>
<h3>算数科</h3>
<h4>幼児期の遊びを通した学び</h4>
<p>多様な体験: 幼児期の子どもたちは、遊びや日常生活のなかで数や量、形を自然に学びます。これらの活動は、数学的な概念や言語の自然な獲得をサポートします。<br />
実践的な学習: 子どもたちは、遊びのなかで具体的な物を使って数を数えたり、物の大きさや量を比較したりします。このような実践は、数学的概念を理解するための直感的な基礎を築きます。<br />
形と空間の探求: 積み木や空き箱などを使って形を作る遊びは、形や空間に関する感覚を養います。子どもたちはこれらの活動を通じて、図形の性質や関係を無意識のうちに学習します。<br />
生活との関連: 時計や携帯電話など日常生活で見かける物への関心から、時間や数字への理解が深まります。これは、数学的概念を実生活に応用する能力へと発展します。</p>
<h4>小学校の算数科の特徴</h4>
<p>目的: 小学校教育の算数科では、「数学的な見方・考え方」を通じて、子どもたちの数学に対する資質や能力を育てます。実生活との密接な関わりを重視し、実用的な問題解決能力の基礎を形成します。<br />
基礎: 幼児期における日常生活や遊びのなかでの数学的な体験が、小学校での学習の基盤となります。例えば、数を数えたり、物の大きさを比較したりするシンプルな活動が、数と計算の理解へとつながります。<br />
図形の理解: 子どもたちは、遊びを通じて図形の特徴を自然と学びます。例えば、坂道でボールを転がしたり、積み木で遊んだりすることで、図形に関する基本的な性質や空間認識能力が発達します。</p>
<h2>参考資料</h2>
<p><a href="https://www.mext.go.jp/b_menu/kihon/about/mext_00003.html">※1 文部科学省 教育基本法</a><br />
<a href="https://www.mext.go.jp/b_menu/kihon/houan/siryo/setsumei.pdf">※2 文部科学省 教育基本法案について</a><br />
<a href="https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/siryo/attach/1395402.htm">※3 文部科学省 幼児教育の意義及び役割</a><br />
<a href="https://www.eduport.mext.go.jp/pdf/summary/topic/20191025/20191025-2.pdf">※4 文部科学省 日本の保育・幼児教育の特質と可能性</a><br />
<a href="https://www.eduport.mext.go.jp/journal/needs-seeds/7-2/">※5 文部科学省 日本の幼児教育、7つの特徴</a><br />
<a href="https://www.ocha.ac.jp/intl/cwed_old/eccd/report/hand_J/1_1.pdf">※6 お茶の水女子大学子ども発達教育センター 『幼児教育ハンドブック』</a><br />
<a href="https://www.nier.go.jp/youji_kyouiku_kenkyuu_center/symposium/sympo_r01/">※7 国立教育政策研究所 教育改革国際シンポジウム 幼児教育・保育の国際比較 OECD国際幼児教育・保育従事者調査2018の結果から</a><br />
<a href="https://aska-r.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&#038;item_id=6636&#038;file_id=12&#038;file_no=1">※9 本山ひふみ. (2016). 幼児期の学びに関する日本と北欧の比較研究. 愛知淑徳大学論集, 6, 77-87</a><br />
<a href="https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=82069000&#038;dataType=0&#038;pageNo=1">※10 厚生労働省 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準</a><br />
<a href="https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/057/shiryo/attach/1367255.htm">※11 文部科学省 資料4 保幼小連携の成果と課題（調査研究事業報告書等より）</a><br />
<a href="https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/youchien/1258019_00002.htm">※12 文部科学省 幼保小の架け橋プログラム</a><br />
<a href="https://www.mext.go.jp/content/20220307-mxt_youji-1258019_02.pdf">※13 文部科学省 学びや生活の基盤をつくる幼児教育と小学校教育の接続について～幼保小の協働による架け橋期の教育の充実～【概要】</a><br />
<a href="https://www.mext.go.jp/content/20240409-mxt_youji-000035147-1.pdf">※14 文部科学省 幼児教育と小学校教育がつながるってどういうこと？ はじめに</a><br />
<a href="https://www.mext.go.jp/content/20240409-mxt_youji-000035147-3.pdf">※15 文部科学省 幼児教育と小学校教育がつながるってどういうこと？ 国語科</a><br />
<a href="https://www.mext.go.jp/content/20240409-mxt_youji-000035147-4.pdf">※16 文部科学省 幼児教育と小学校教育がつながるってどういうこと？ 算数科</a></p><p>The post <a href="https://pre-edu-japan.com/education/013/">日本の幼児教育の現状は？その特徴や海外との比較、幼保小連携についても解説</a> first appeared on <a href="https://pre-edu-japan.com">Pre edu</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>STEAM教育とは？特徴や必要とされる背景、日本の現状、おうちできることを紹介</title>
		<link>https://pre-edu-japan.com/education/012/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[岡部 美由紀]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 26 Apr 2023 13:26:28 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://pre-edu-japan.com/?post_type=education&#038;p=411</guid>

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<p><a class="btn btn-secondary understrap-read-more-link" href="https://pre-edu-japan.com/education/012/">続きを読む...<span class="screen-reader-text"> from STEAM教育とは？特徴や必要とされる背景、日本の現状、おうちできることを紹介</span></a></p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><script async src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-7583010511098439" crossorigin="anonymous"></script><br />
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<p>最近、徐々に拡がりを見せているといわれるSTEAM教育。聞きなれない言葉かもしれませんが、現代の幼児教育にとってはとても重要な考え方です。現代の子どもたちは親世代のころとは少し違う学びが必要であるとされており、そうした教育を幼児期から進めることで、未来のイノベーションを担う存在になると考えられています。</p>
<p><a href="https://h.accesstrade.net/sp/cc?rk=0100p73p00ngc7" rel="nofollow" referrerpolicy="no-referrer-when-downgrade"><img decoding="async" src="https://h.accesstrade.net/sp/rr?rk=0100p73p00ngc7" alt="WonderBox" border="0" /></a></p>
<h2>STEAM教育とは</h2>
<h3>STEAM教育の定義</h3>
<p>STEAM教育は、科学（Science）、技術（Technology）、工学（Engineering）、芸術・リベラルアーツ（Art／Arts）、数学（Mathematics）という5つの言葉の頭文字を組み合わせた教育概念です。科学、技術、工学、数学という4つの教育分野を総合的に捉えるSTEM教育にArts（A）が加わったものです。<br />
STEAM教育の定義は、各国によってさまざまです。Aに関しては、デザインや感性などの要素のみと捉えることもあれば、芸術、文化、生活、経済、法律、政治、倫理などを含めて広く捉えることもあります。STEMにArtsが加わることで多面的見方が促され、さまざまな社会問題に対して新たな解決策を生み出せると考えられています。<br />
文部科学省では、STEAMのAの範囲を後者の広い範囲で定義し、推進していくことが重要であるとしています。※1、2</p>
<h3>STEM／STEAM教育の歴史</h3>
<p>STEM人材の重要性を捉え、諸外国の中でもいち早くSTEM教育に取り組み始めて、現在もその中心となっているのはアメリカです。アメリカでは、2007年に制定された連邦法により、STEM人材育成や予算投入が進みました。2010年には、PCAST（大統領科学技術諮問会議）レポートによってSTEM教育の必要性が報告されていますが、2013年に行われた調査ではSTEM分野の人材不足が明らかとなりました。その結果、アメリカではSTEM教育やSTEM人材の育成へ向けて拍車がかかりました。学術界でもこの動向を後押しする発表が相次ぎ、科学教育領域における領域横断的な考え方が広がったのです。<br />
また、イギリスでは2004年に発表された科学・イノベーションに関する基本計画を皮切りに、2009年にSTEM人材と教育についての提言がなされ、2011年にイノベーション推進のための政策発表、2014年にSTEM各分野の人材育成政策が進められました。<br />
こうした世界での動きが進むにつれ、STEMからSTEAMへという考えも広まっています。前述の通り、Aは芸術・リベラルアーツ（Art／Arts）を示していますが、一般的によくイメージされる「芸術」とは少し異なります。言語や文化、生活、経済、法律や倫理といった私たちの暮らしに身近な事柄も横断させた捉え方ができるように、というのが現在のSTEAM教育です。<br />
現在ではさらにSTEAMにロボット工学のRobotics（R）を加えた、STREAM教育も提唱されるようになりました。※1</p>
<h2>STEAM教育が必要とされる背景</h2>
<h3>社会変化・人材育成</h3>
<p>学校教育の現場では現在、各教科で学んだことを複合的に活かす「教科等横断的な学び」や教員の自由な指導の実現などを目指し、総合的な学習の時間を増やしています。<br />
その背景にあるのは、2011年の第4次産業革命です。IoT（モノのインターネット）やAI（人工知能）、ビッグデータやロボットを用いた技術革新は、これまでの産業革命とは大きく異なり、社会全体や生活に大きな変化をもたらしています。<br />
さらに近年、日本では第5次産業革命「Society5.0」が提唱されました。サイバー空間（仮想空間）とフィジカル空間（現実空間）を高度に融合することにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会を目指すというものです。<br />
日本でも少子高齢化や過疎化などさまざまな社会課題が生まれており、国民全体がこれらの課題解決に向けて本格的に取り組まなければいけない時期にあります。<br />
こうした背景から、それまでの教育とは大きく方向性が変わり、「教わることが大事な教育」から、「新たなイノベーションを起こす人材の育成」が必要となったのです。自ら学び、考え、行動できる子どもを育てていかなければなりません。※1、2</p>
<h3>STEAM教育への期待（学校教育に関して）</h3>
<p>第5次産業革命によりもたらされるのは「超スマート社会」です。今後、日本のように労働力人口の減少が危惧される国では、不足する労働力を科学技術で補う必要があります。21世紀の子どもたちが大人になるころには、現代社会にはない職業も生まれているでしょう。つまり、科学技術を上手に使いこなし、今までにはない価値観や知識、技術を持った労働者こそが、近い将来必要とされるようになるわけです。<br />
STEM／STEAM教育は、こうした社会に適応できる人材、新しいイノベーションを起こす人材を育成できると期待されています。※1、2</p>
<h2>STEAM教育に対する日本の現状</h2>
<p>ここで、日本におけるSTEAM教育の現状について見ていきましょう。<br />
文部科学省は、2017年に改訂された学習指導要領において、カリキュラム・マネジメントの充実によって教科同士をつなぐ学習の重要性を示しています。さらに、「学校教育におけるSTEAM教育等の教科等横断的な学習の推進」を公表し、小中学校から高等学校までの教育課程における方針を示しています。※1、3</p>
<p>実際の日本の教育現場では、これまでの授業に加えて、科学技術やITスキルの育成、実験などの生徒の探究心を刺激するような新しい授業が求められています。しかし、そこには課題も多くあります。</p>
<ul>
<li style="list-style-type: none;">
<ul>
<li>教師の指導力不足</li>
</ul>
</li>
</ul>
<p>&nbsp;</p>
<ul>
<li style="list-style-type: none;">
<ul>
<li>教育現場でのICT化の遅れ</li>
</ul>
</li>
</ul>
<p>&nbsp;</p>
<ul>
<li style="list-style-type: none;">
<ul>
<li>地域格差があり、教育環境もさまざまである</li>
</ul>
</li>
</ul>
<p>&nbsp;</p>
<ul>
<li style="list-style-type: none;">
<ul>
<li>数学（算数）や理科への苦手意識のある子どももいる</li>
</ul>
</li>
</ul>
<p>&nbsp;</p>
<ul>
<li style="list-style-type: none;">
<ul>
<li>音楽・美術などの芸術科目の授業数の削減が行われている</li>
</ul>
</li>
</ul>
<p>&nbsp;</p>
<p>小さいころからIT技術に慣れ親しんでいる子どもに、教員側のスキルが追いついていないことも課題として挙げられます。特に、日本は諸外国に比べて教育現場でのICT化が遅れていることが指摘されています。2019年に閣議決定されたGIGAスクール構想によって、日本ではようやく小中学生に対し一人一台のタブレット端末が配布されることとなりましたが、まだ地域格差があることも事実です。また、STEAMのAを狭義の「芸術」と捉えると、日本の教育現場において音楽や美術といった教科の時間が減少傾向にあることも課題といえます。※3、4、5、6</p>
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<h2>幼児教育におけるSTEAM教材・プログラム</h2>
<p>ここまでにご紹介したように、これからの学校教育に深く関わっているSTEAM教育ですが、幼児教育の取り組みにおいても注目されています。<br />
幼児教育におけるSTEAM教材やプログラムの例として、論文を2本ご紹介します。</p>
<h3>【論文紹介1】「幼児教育における「まちづくり」を題材とした STEAM 教材の開発」 日本科学教育学会第45回年会論文集（2021）より</h3>
<p>4～5歳児の幼児を対象としたSTEAM教育として、子どもたちの身近な環境をテーマとした「まちづくり」を題材とした教材の開発に関する論文です。造形あそびをベースに、子どもたちが協同的に学ぶことができるよう工夫されており、さらに科学・技術・芸術・数学・工学に関係する体験を促すような仕組みが3つあります。</p>
<h4>個人制作</h4>
<p>さまざまな材料を使って子どもたちが作りたいものを作り、個人の希望を尊重して芸術・工学的な活動を支援します。制作物の構成や他人の作品との比較を通して、数学的な考え方に触れることができます。&lt;/</p>
<p>&gt;</p>
<h4>制作物の配置</h4>
<p>教員がマップを作成し、制作物を配置するように促します。地形的要素を追加して制約条件を設定し、現象の観察や解決のための工夫を行う機会を設けます。</p>
<h4>「まち」の観察</h4>
<p>できあがった「まち」をドローンやラジコンカーでさまざまな視点から観察し、子どもたちの達成感を共有すると同時に、テクノロジーに触れる機会を設けます。※7</p>
<h3>【論文紹介2】「幼児期から児童期の子どもを対象とした健康教育に関する一考察 STEAM 教育を取り入れた食育プログラムの検討」 日本科学教育学会第45回年会論文集（2021）より</h3>
<p>栄養素に関する食育教材として作成された、幼児向けの教材、小学校低学年向けの教材、小学校中学年向けの教材に関する論文です。各教材にはSTEAM教育の視点がすべて含まれています。特に、幼児向け教材はクイズ形式によって、「赤は体をつくるもとになる」「緑は体の調子を整える」「黄はエネルギーのもとになる」ということに気付き、理解を促す内容となっています。</p>
<p>STEAM教育の視点としては、食品には栄養としての役割があることを知る（Science：科学）、食品を３群に分類する、食事の必要量を把握する（Mathematics：数学）、食品の色と栄養素の分類が異なることに気付く（Arts：芸術・リベラルアーツ）、給食は複数の食品群の組み合わせであると知る（Technology：技術）といった要素が含まれていました。さらに、食品が３群で構成されていることを活用して給食の献立に関するクイズに答える（Engineering：工学）という活動も含まれていました。※8</p>
<h2>おうちできるSTEAM教育</h2>
<p>乳幼児に対するSTEAM教育が行われるのは、保育園や幼稚園だけではありません。自宅においてもSTEAM教育の観点で幼児教育を実施することができます。<br />
おうちでできるSTEAM教育で大事にしたいことは、「子どもが夢中になれる環境をつくる」ということです。子どもが夢中になれるのは、「自分の好きなことをしているとき」です。子どもがやりたいことを自由にやらせてあげながら、親は見守る姿勢を大切にしましょう。<br />
とはいえ、実際にSTEAM教育を受けてこなかった親世代では、なかなかイメージしにくいものかもしれません。STEAM教育の根底にあるのは「科目を横断した学問」なので、これは理科、これは算数というように、科目に捉われないことが重要です。</p>
<p>例えば、「自分のためのテーブルをつくろう」というテーマの場合、考えるべきことは多岐にわたります。</p>
<ul>
<li>子ども用のテーブルはどのようなものがある？　⇒　社会</li>
<li>今回のデザインはどうする？　⇒　図工、美術</li>
<li>材質は何を使う？　⇒　理科</li>
<li>材料の購入は予算内で収まる？　⇒　算数</li>
<li>どうやって作る？　⇒　技術、家庭科</li>
</ul>
<p>これらのことを夢中になって考えることができれば、子どもにとって「おうちでできるSTEAM教育」につながります。</p>
<p>では、どのようにして子どもが夢中になれる環境を作っていけばいいのか、具体的な例を挙げてご紹介します。※9，10</p>
<h3>一日の行動にSTEAM教育を取り入れる</h3>
<p>例1：朝の日課として植木の水やりをする<br />
⇒観察力を育み、植物の生態を学ぶ：理科</p>
<p>例2：買い物に行き、野菜や食材を選ぶ<br />
⇒産地による違いや、食材選択のコツなどを学ぶ：社会、家庭科<br />
※親の質問も加えながら、子どもの選択を尊重する。また、子どもの疑問にはヒントを与えるだけにとどめ、「考える」ことを妨げないこと</p>
<p>例3：調理を手伝う<br />
⇒食材の切り方、調味料の使い方などを学ぶ：家庭科、理科<br />
※「なぜこのように切るのか」「どれくらい加熱すればよいか」など、子どもと一緒に考えながら調理を行う</p>
<p>このほか、お休みの日は大きな公園や動物園、博物館などに出かけるのもよいでしょう。子どもの五感を刺激し、好奇心や知識欲を育むことにつながります。<br />
親が心がけるべきことは、「子どもの気付きをプラスする声かけ」です。子どもの質問に答えられないことがあっても、親が「一緒に調べる」ことで、子どもはたくさんの気付きを得ることができます。また、調べたことやわかったこと、実際に行動したことなどの記録を残し、振り返ることで新たな気付きにもつながります。<br />
そしてもう一つ大切なのが、子どもが夢中になったことを「アウトプットする場」を設けることです。調べた、わかった、で終わりにせず、家族や友人の前で発表する機会を設け、それにより賛辞を得ることができれば、子どもの遊び＝学びが定着し、さらなる学びへとつながっていきます。※9</p>
<h2>参考資料</h2>
<p><a href="https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssej/45/2/45_93/_article/-char/ja/">※1 大谷忠. (2021). STEM/STEAM 教育をどう考えればよいか―諸外国の動向と日本の現状を通して―. 科学教育研究, 45(2), 93-102.</a><br />
<a href="https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssej/45/2/45_103/_pdf/-char/ja">※2 松松原憲治, 高阪将人. (2021). 我が国における教科等横断的な学びとしてのSTEM/STEAM教育の意義 各教科等の「見方・考え方」とBig Ideasに注目して. 科学教育研究, 45(2), 103-111.</a><br />
<a href="https://www.mext.go.jp/content/20220518-mxt_new-cs01-000016477_00001.pdf">※3 文部科学省 STEAM教育等の教科等横断的な学習の推進について</a><br />
<a href="https://www.mext.go.jp/content/20200917-mxt_kyoiku01-000009959_4.pdf">※4 文部科学省 中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会 第120回　資料3　STEAM教育への取り組み</a><br />
<a href="https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsei/35/3/35_3/_pdf">※5 堀田龍也. (2020). 超スマート社会に向けた我が国の初等中等教育の課題と学会活動への期待. 教育情報研究, 35(3), 3-14.</a><br />
<a href="https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a198256.htm">※6 衆議院 義務教育の音楽・美術等の芸術科目における授業時限数の減少に関する質問主意書</a><br />
<a href="https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssep/45/0/45_629/_article/-char/ja/">※7 江草遼平, 竹中真希子. (2021). 幼児教育における「まちづくり」を題材としたSTEAM教材の開発. 日本科学教育学会年会論文集, 45, 629-630.</a><br />
<a href="https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssep/45/0/45_549/_pdf/-char/ja">※8 石沢順子, 大貫麻美, 椎橋げんき, 奈良典子, 稲田結美, 佐々木玲子, 原口るみ. (2021). 幼児期から児童期の子どもを対象とした健康教育に関する一考察 STEAM教育を取り入れた食育プログラムの検討. 日本科学教育学会年会論文集, 45, 549-550.</a><br />
※9 中島さち子. (2022). 知識ゼロからのSTEAM教育. 幻冬舎.<br />
※10 デビッド・Ａ・スーザ、トム・ピレッキ 胸組虎胤(訳). AI時代を生きる子どものためのSTEAM教育. 幻冬舎メディアコンサルティング.</p><p>The post <a href="https://pre-edu-japan.com/education/012/">STEAM教育とは？特徴や必要とされる背景、日本の現状、おうちできることを紹介</a> first appeared on <a href="https://pre-edu-japan.com">Pre edu</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>子どもに音楽が与える効果とは？おすすめのおもちゃ・アプリや習い事、リトミックも紹介</title>
		<link>https://pre-edu-japan.com/education/011/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[岡部 美由紀]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 25 Mar 2023 01:40:41 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://dentworks.mixh.jp/pre-edu/?post_type=education&#038;p=209</guid>

					<description><![CDATA[<p>私たちが生きてきたなかで出会ったさまざまな音楽は、体や心で音楽を楽しむ喜びを教え、人生をより豊かにしてきました。そして、著しい発達を遂げる幼児期の子どもたちも、音楽によって多くの影響を受けることがわかっています。 子ども [...]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><script async src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-7583010511098439"
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<p>私たちが生きてきたなかで出会ったさまざまな音楽は、体や心で音楽を楽しむ喜びを教え、人生をより豊かにしてきました。そして、著しい発達を遂げる幼児期の子どもたちも、音楽によって多くの影響を受けることがわかっています。</p>
<h2>子どもの発達と音楽</h2>
<h3>音楽との出会い</h3>
<p>赤ちゃんは、首がすわり、寝返りやハイハイができるようになり、つかまり立ちをして歩けるようになっていきます。身体の発達と同様に、周りの音や声を耳で受け止め、言葉も習得していきます。乳幼児期は、このような目覚ましい発達とともに、耳に入ってくる音楽やリズムも自然と体で受け止めているといいます。やがて成長につれて多くの音楽にも出会います。音楽を聴いて、それを声に出して歌うことで感じた喜びを表現できるようになります。この世に生まれて第一声となる産声は、赤ちゃんにとって「歌うための声の第一歩である」ともいえるのです。</p>
<p>音楽と出会うこの時期は、乳幼児にとって音楽を素直な心で受け入れることがとても重要です。そのためにはお母さんやお父さんをはじめ、周りにいる大人の役割はとても大きいといえます。子どもと一緒に感動を分かち合い、喜び、歌うことで、子どもも音楽を楽しむ喜びを知るようになります。この経験こそ、子どもの今後の人生にプラスとなり、音楽に支えられながら豊かに生きることにつながるのです。※1
</p>
<h3>乳幼児の音楽活動</h3>
<p>赤ちゃんが生まれる前から音楽を聴かせたお母さんやお父さんも多いことでしょう。これは胎内教育（胎教）というもので、妊婦の精神の安定によって胎児に良い影響を与えると考えられています。<br />
生まれてからも、赤ちゃんの聴覚はさらに著しく発達します。産後は育児に追われて音楽を楽しむ余裕はないかもしれませんが、歌を口ずさんだり、短時間でも赤ちゃんと一緒に音楽を聴いたりするだけでいいのです。胎教からの音の出会いを、乳幼児期にも継続することが大切です。※1
</p>
<h2>子どもに音楽が与える効果</h2>
<h3>運動との関係</h3>
<p>音楽は、幼児の運動発達にも良い効果をもたらす可能性が考えられています。私たちは音楽を聴いていると「楽しい気持ち」になり、自然と音楽に合わせて身体が動かしていることがあります。これは音楽によって起こる心の変化が身体を通して現れたもので、心と身体は密接に結びついていることを意味しています。特に乳幼児は、心の動きが直に身体の動きとなって現れます。音楽を聴くと嬉しそうに足をバタバタさせるのも、そのひとつといえます。歩き始めた乳幼児に向けて「あんよがじょうず、あんよがじょうず」と歌ったり、手を叩いてリズムを作ったりすることも、音楽によって身体の動きが引き起こされることと関連しています。音楽やリズムは、運動の機能がまだ発達していない乳幼児の動きを習熟させていく過程で有効な手段となり得るのです。※2</p>
<h3>認識・表現との関係</h3>
<p>大人が何かを表現しようとするとき、最初にあるのはイメージで、それを表現するのにふさわしい素材を選びます。一方、5歳以前の乳幼児はまず素材そのものに触れ、特性を知ることで自分の身体と環境の特性を理解していきます。どの段階においても表現と認識は表裏一体であり、認識することで表現が促され、表現することで認識が深まっていくのです。乳幼児の場合、音楽に合わせて自身の体を動かすことは「表現すること」であり、ものごとを認識するうえで重要な意味を持っているといえます。<br />
音楽的要素のほか、数字や数量の概念を認識するときにも遊び歌などの音楽が関係していると考えられます。例えば、数字が含まれる歌遊びを繰り返し体験することで、乳幼児は数量の概念を形成し、数字の形を認識していく可能性が示唆されています。また、九九の覚え歌に代表されるように、音楽には記憶を助長する働きがあるといえます。※2
</p>
<h3>コミュニケーション</h3>
<p>音楽はコミュニケーションの方法にもなります。例えば、特定の音楽と決まった言語的情報を結びつけ、音楽を合図として用いることで、言語的なコミュニケーションのような意味内容のあるやり取りができます。ほかにも、音楽を共有することで生まれる一体感が、コミュニケーションになることもあります。これは歌遊びをする幼児によく見られ、共通に知っている歌は子ども同士のコミュニケーションを円滑にする役割も担っています。言葉によるやり取りで思うように気持ちを表現できない幼児期においては特に、音楽はコミュニケーションとしての役割が大きいと考えられます。※2、3
</p>
<h2>子どもにおすすめの音楽系おもちゃ・アプリ</h2>
<p>乳幼児向けに作られた小さなサイズの楽器や、音の出るおもちゃやアプリがあれば、音楽をもっと楽しむことができます。おすすめのおもちゃやアプリをご紹介します。</p>
<h3>KAWAIの子ども向け楽器</h3>
<h4>くまのっもっきん、ねこのもっきん</h4>
<p>純国産と安全性にこだわって作られた木琴で、熟練の職人によりひとつひとつ丁寧に仕上げられています。対象年齢は３歳以上で、音階は１オクターブです。バチは両端が丸く加工されているため、にぎりやすく安全です。<br />
URL：<a href="https://www.kawai.jp/product/kumanekoxylophone/">https://www.kawai.jp/product/kumanekoxylophone/</a></p>
<h4>シロホンピアノ</h4>
<p>木琴（シロホン）とピアノが一緒になったハイブリッド設計のおもちゃです。木の鍵盤を指で叩くことで木琴を打つことができ、直接バチで叩いて遊ぶこともできます。対象年齢は3歳以上で、音階は１オクターブです。こちらもバチは両端が丸く加工されているため、にぎりやすく安全です。<br />
URL：<a href="https://www.kawai.jp/product/xylophonepiano_g/">https://www.kawai.jp/product/xylophonepiano_g/</a></p>
<h4>グランドピアノ　ナチュラル</h4>
<p>32鍵のグランドピアノのおもちゃで、本物のグランドピアノと同様に屋根が開きます。正確な音程が特徴で、ピアノメーカーであるカワイならではの弾きやすさとデザイン性が魅力です。天然木の木目が美しいナチュラルタイプのほか、高級感のあるブラックタイプも販売されています。<br />
URL：<a href="https://www.kawai.jp/product/minipianogp_natural/">https://www.kawai.jp/product/minipianogp_natural/</a>
</p>
<h3>音楽を楽しめるおすすめアプリ</h3>
<h4>Eテレ　おやこでリズムあそび（一部無料）</h4>
<p>NHK教育テレビジョン（Eテレ）が開発した知育ゲームアプリです。本物の楽器を演奏して収録した「がっきあそび」は対象年齢が8か月で、親子でさまざまな楽器を楽しむことができます。「リズムあそび」は対象年齢が3～5歳で、楽譜に合わせて親子で演奏できます。番組オリジナル曲でリズムゲームを楽しめるほか、人気キャラクターが登場するのも魅力です。<br />
<a href="https://apps.apple.com/jp/app/e%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0%E3%81%88%E3%81%BB%E3%82%93/id1210613650">App Store</a><br />
<a href="https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.smarteducation.rhythmetv&#038;hl=ja&#038;pli=1">Google Play ストア</a>
</p>
<h4>ピアノあそび学習・知育音楽ゲーム（基本無料）</</h4>
<p>></p>
<p>あかちゃんから小学生まで、だれでも演奏できるピアノの知育音楽ゲームアプリです。0歳から遊べる「どこでもたっちOKモード」と、3歳からの「ピアノレッスンモード」があり、童謡や人気アニメの主題歌なども収録されています。正解の音のみ演奏できる独自システムを採用しており、ガイドに合わせてタッチするだけで正確にメロディを演奏することができます。<br />
<a href="https://apps.apple.com/jp/app/%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E3%81%82%E3%81%9D%E3%81%B3-%E3%82%BF%E3%83%83%E3%83%81%E3%81%A7%E7%B0%A1%E5%8D%98%E3%81%AA%E9%8D%B5%E7%9B%A4%E7%B7%B4%E7%BF%92-%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0/id1446281545">App Store</a><br />
<a href="https://play.google.com/store/apps/details?id=info.lotusblossom.firstpiano&#038;hl=ja">Google Play ストア</a>
</p>
<h2>音楽系の習い事</h2>
<p>ヤマハ音楽振興会と慶應義塾の前野隆司教授が行った調査では、習い事の経験が将来の幸福度や生活満足度、多様性適応能力に影響することがわかりました。子ども時代に音楽系の習い事を経験した大人は幸福度が高く、幸福感を構成する要素のひとつである「つながり」と「感謝」を大切にした人生を送っているという結果が報告されています。さらに多様性適応力のスコアが高く、その中でも信頼度関係構築力のスコアが高いという結果も得られました。多様性適応力は、グローバルネットワーク社会において求められる能力のひとつとされています。※４<br />
幼児教育として人気の高い音楽系の習い事をご紹介します。</p>
<h3>ピアノ</h3>
<p>有限会社さわだスポーツクラブが保育園に子どもを預けている親を対象に行った「子どもの習い事に関する調査」によると、ピアノは勉強・芸術系の習い事のなかで、英語・英会話に次いで第2位（42.7％）となりました。※5<br />
文化系の習い事の王道であり、お母さんやお父さんのなかにも子どものころにピアノを習った経験がある方も多いのではないでしょうか。ピアノを習い始める時期は、指の筋力がついて鍵盤がおさえられるようになる3歳以降が適しているといわれています。<br />
ピアノを習うメリット：音感が身に付く、地頭が良くなる</p>
<h3>バイオリン</h3>
<p>大人と同じ大きさの楽器で練習をするピアノと異なり、バイオリンは子どもの身長に合わせて小さく作られた分数バイオリンから練習を始めます。弦には音を把握する目印がないため、より正確な音感が身につきやすいです。バイオリンを習い始める時期は、身体や精神面も成長してくる３歳以降が適しているといわれています。<br />
メリット：音感が身に付く、姿勢が正しくなる</p>
<h3>ギター</h3>
<p>アコースティックギターとエレキギターの2種類があり、いずれも子どもの体格に合わせて作られたキッズギター（ミニギター）があります。体格にもよりますが、早ければ３歳から始めることも可能です。<br />
メリット：音感が鍛えられる、親しみやすい曲から始められる</p>
<h3>ボーカル、合唱</h3>
<p>呼吸、発声、発音などのボイストレーニングの基本を習いながら、さまざまな曲に対応できるボーカルテクニックを学ぶことができます。合唱団などに入る場合は、協調性や自信が身につき、地域交流にも役立ちます。<br />
メリット：表現力が豊かになる、正しい歌い方を身につけられる</p>
<h3>リトミック</h3>
<p>指導者が演奏する音楽を聴いて、さまざまな身体運動を通して表現します。音楽能力や表現能力だけでなく、創造力や創造性、注意力、集中力、思考力も引き出すことを目的とした音楽教育です。<br />
メリット：0歳から習うことができる
</p>
<h2>リトミックとは</h2>
<p>リトミックは、スイスの作曲家エミール・ジャック＝ダルクローズ（1865-1950）によって考案された音楽教育法です。音楽教育にリズム運動を取り入れ、音楽に反応して動くことで感じる心や想像力を養い、身体の協調・調和を作り出すことを目的としています。<br />
音楽教育法としてのリトミックが初めて日本に導入されたのは、大正から昭和初期といわれています。現在では全国各地のリトミック教室で習うことができるほか、多くの幼稚園や保育園でも音楽教育として広く取り入れられています。※6、7</p>
<p>幼児期に音楽を通して遊ぶことは健やかな心を育てるとともに、そこから得られる成功体験は子どもの意欲を育てるといわれています。リトミックは、音楽能力だけでなく運動能力と社会適応力、そして何事にも積極的に取り組む気持ちなどを育み、豊かな人生を送るための基礎作りに役立つという効果もあります。<br />
リトミックでは、多様なパターンの音楽に合わせて主体的に身体を動かす遊びによって、音楽感覚や創造力、表現力を高めることができます。さまざまな動きを身に付けるだけでなく、動きの可能性を広げ、体と心の発達にも良い影響を与えます。例えば、友達と一緒に活動することで社会性や協調性を学んだり、音を聴きながら身体を動かす中で集中力や記憶力などを身に付けたりする効果も期待できます。※8
</p>
<h2>参考資料</h2>
<p>
<a href="https://koutoku.ac.jp/toyooka/pdf/department/kiyou/30/30-10.pdf">※1 菅原峰子. (2018). 生きる第一歩と音楽の力. 豊岡短期大学論集, 15, 87～96.</a><br />
<a href="https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/repo/repository/fukuro/R000000552/16-16.pdf">※2 白石昌子. (2016). 乳幼児の発達と音楽の関係. 福島大学人間発達文化学類論集, 3, 13-25.</a><br />
<a href="https://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/files/public/5/53237/20160528122000148028/cted_005_073_082.pdf">※3 中川華那, 片山美香. (2015) 音楽による幼児と表現活動の意義と保育者の援助に関する研究. 岡山大学教師教育開発センター紀要, 5, 73-82.</a><br />
<a href="https://www.yamaha-mf.or.jp/pr-release/2017/2017-1.html">※4 一般財団法人ヤマハ音楽振興会、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 ヒューマンラボ 子ども時代に「音楽系の習い事を経験した大人」は、「幸福度」が高い。－「幼児期・児童期の音楽学習と幸福度やグローバルネットワーク社会への適応力との関係性に関する調査」－</a><br />
<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000083470.html">※5 株式会社PR TIMES コロナ禍の習い事、習わせたいのは何？出せるのはいくら？運動不足は心配？保育園児の親に徹底調査！</a><br />
<a href="https://core.ac.uk/download/pdf/230014651.pdf">※6 今井晥, 吉村夕里, 堀内詩子. (2010). 幼児の音楽発達とリトミックに関する一考察 京都文教大学 臨床心理学部研究報告, 3, 17-30.</a><br />
<a href="https://scholar.googleusercontent.com/scholar?q=cache:tPMz6DNSAQcJ:scholar.google.com/+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E6%95%99%E8%82%B2%E3%81%B8%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E5%B0%8E%E5%85%A5%E3%81%AE%E7%B5%8C%E7%B7%AF%E3%80%80&#038;hl=ja&#038;as_sdt=0,5">※7 板野靖子. (2015). 日本の音楽教育へのリトミック導入の経緯―小林宗作、天野蝶、板野平の関わりを中心に. 風間書房.</a><br />
<a href="https://www.musashino-u.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00018352.pdf&#038;n=4-4%E9%AB%98%E7%89%A7%E8%AB%96%E6%96%87pp.75-87.pdf">※8 高牧恵理, 松井いずみ, 荒金幸子. (2021). 幼児期におけるリトミック活動の身体的影響について : ４歳児の活動を中心に. 武蔵野大学しあわせ研究所紀要, 4, 75-87.</a></p><p>The post <a href="https://pre-edu-japan.com/education/011/">子どもに音楽が与える効果とは？おすすめのおもちゃ・アプリや習い事、リトミックも紹介</a> first appeared on <a href="https://pre-edu-japan.com">Pre edu</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>最近注目されている「ギフテッド教育」とは？特徴や日本の現状を解説</title>
		<link>https://pre-edu-japan.com/education/010/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[岡部 美由紀]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 25 Mar 2023 01:28:25 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://dentworks.mixh.jp/pre-edu/?post_type=education&#038;p=207</guid>

					<description><![CDATA[<p>近年、日本でも子どもの才能を伸ばすことを目的とした「ギフテッド教育」が注目されています。どのような子どもを対象とした教育であり、どのような特徴があるのか、ギフテッド教育先進国と比較しながら日本におけるギフテッド教育の現状 [...]</p>
<p><a class="btn btn-secondary understrap-read-more-link" href="https://pre-edu-japan.com/education/010/">続きを読む...<span class="screen-reader-text"> from 最近注目されている「ギフテッド教育」とは？特徴や日本の現状を解説</span></a></p>
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<p>近年、日本でも子どもの才能を伸ばすことを目的とした「ギフテッド教育」が注目されています。どのような子どもを対象とした教育であり、どのような特徴があるのか、ギフテッド教育先進国と比較しながら日本におけるギフテッド教育の現状をご紹介します。</p>
<h2>ギフテッドとは</h2>
<p><figure>
<img decoding="async" src="https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/03/010_2_IQ-450x300.jpg" alt="" width="450" height="300" class="alignnone size-medium wp-image-475" srcset="https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/03/010_2_IQ-450x300.jpg 450w, https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/03/010_2_IQ-623x415.jpg 623w, https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/03/010_2_IQ-768x512.jpg 768w, https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/03/010_2_IQ-1536x1024.jpg 1536w, https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/03/010_2_IQ.jpg 1920w" sizes="(max-width: 450px) 100vw, 450px" /><br />
</figure>
</p>
<h3>ギフテッドってどういう意味？</h3>
<p>ギフテッドは、英語のgiftedからきている言葉で、「生まれつき才能のある」という意味があります。さまざまな才能をもって生まれたギフテッドの子どもに対して行う教育を「ギフテッド教育」と呼んでいます。ギフテッド教育は、それぞれのギフテッドの子どもが持つ能力を最大限に引き出すための教育です。※1</p>
<p>文部科学省では、ギフテッドという言葉は使わず、「特定分野に特異な才能」と示しており、その特定分野に特異な才能のある子どもに対して行う教育を「才能教育」と呼んでいます。この記事では、「才能教育」ではなく、広く知られている「ギフテッド教育」という言葉を使って説明します。※2</p>
<h3>ギフテッドの定義や判定基準はあるの？</h3>
<p>ギフテッドの子どもたちはどのようにして判定されるのでしょうか。<br />
実はギフテッドに関する一律の定義はなく、国によっても違います。ギフテッドの目安はIQ130以上といわれていますが、必ずしもIQ（知能指数）だけで判断されるものではありません。ギフテッド教育に先行的に取り組んでいるアメリカにおいても、IQや学問だけでは判断せず、IQテストでは測ることができない芸術や創造性、リーダーシップなどさまざまな領域の特定分野において優れた才能を持っている場合にもギフテッドの対象としています。IQは「ギフテッドではないか」という一つの判定の目安にすぎず、実際には包括的に判断されています。※2<br />
日本においても同様に、現在、ギフテッドの明確な判定基準はありません。※2</p>
<p>文部科学省では、ギフテッドと判定される子どもの特性を一例として挙げています。</p>
<ul>
<li>単純な課題は苦手だけど複雑で高度な活動が得意な子</li>
<li>対人関係は上手ではないが想像力が豊かな子</li>
<li>読み書きは困難だが芸術的な表現が得意な子 ※3</li>
</ul>
<p>このようにギフテッドの子どもの特徴はさまざまです。さらに、特異な才能と学習困難を併せ持つ子どももギフテッドに含まれ、2E（twice-exceptional）と呼ばれています。※2、3<br />
近年のギフテッド教育は、IQを基準に才能を伸長する教育（領域非依存的な教育）だけではなく、特定の分野に焦点を当てて行う教育（領域依存的な教育）や、2Eの子どもに対する教育（困難さをサポートしながら特異な才能を伸ばしていく教育）も含めた教育へと変化しています。※2
</p>
<h3>日本の現状</h3>
<p>これまで日本では、学校でギフテッドをどのように定義し、見いだし、その能力を伸ばしていくのかという話し合いが十分に行われてきませんでした。<br />
しかし、令和３年度から「特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議」が設置され、議論が行われています。子どもや保護者たちにアンケートを行って、学校や学校外におけるギフテッドの事例を集め、ギフテッドによる困難事例や学校での支援内容などの把握に努めました。※2<br />
アンケートは、ギフテッドである児童・生徒本人に加えて、保護者、教師、支援団体職員、スクールカウンセラーなど808人を対象に行われ、980件の事例が寄せられました。<br />ギフテッドの事例としては、言語、数理、科学、芸術、音楽、運動、特定の事柄への強い関心、創造性、集中力、記憶力など多様です。彼らが学校で経験した困難さとして、以下のような回答が挙げられました。</p>
<ul>
<li>周囲に合わせなさいと叱られた</li>
<li>授業中は常に暇を持て余していた</li>
<li>授業中は周りに合わせるため、あえて発言を控え、わからないふりをしていた</li>
<li>難しい単語や話題を友人に話すことができない</li>
</ul>
<p>このように、授業中や学校生活に辛さを感じているようです。※4<br />
例えば、授業が退屈であるがゆえに席を立つ子どもがADHDと判断されることもありますが、ギフテッドの特性が発達障害と間違えられ、効果的な支援につながらないケースも少なくありません。※4<br />
国はアンケート結果などを踏まえ、ギフテッドに対する指導・支援を始めています。※2
</p>
<h2>ギフテッド教育の特徴</h2>
<p><figure>
<img decoding="async" src="https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/03/010_1_ギフテッド_子供の支援-402x300.jpg" alt="" width="402" height="300" class="alignnone size-medium wp-image-472" srcset="https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/03/010_1_ギフテッド_子供の支援-402x300.jpg 402w, https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/03/010_1_ギフテッド_子供の支援-556x415.jpg 556w, https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/03/010_1_ギフテッド_子供の支援-768x574.jpg 768w, https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/03/010_1_ギフテッド_子供の支援-1536x1147.jpg 1536w, https://pre-edu-japan.com/wp-content/uploads/2023/03/010_1_ギフテッド_子供の支援.jpg 1920w" sizes="(max-width: 402px) 100vw, 402px" /><br />
</figure>
<p>ギフテッド教育には次のようなメリットが挙げられます。</p>
<ul>
<li>才能あるがゆえに抱えている個々の困難さをサポートできる</li>
<li>優れた才能を引き出し、伸ばすことができる</li>
</ul>
<p>特定の学問や記憶力、創造力などの能力などが突出した子どもは、授業や学校生活に違和感があり、なじめないケースが少なくありません。ギフテッド教育は個々の困難さをサポートしながら、その子の才能に合ったカリキュラムで進めるため、学習意欲を低下させることなくさらに才能を発揮させることができます。</p>
<p>さらに、ギフテッド教育の特徴を、諸外国の例を挙げて説明します。
</p>
<h3>アメリカのギフテッド教育</h3>
<p>アメリカでは、1950年代からギフテッド教育が本格的に推進されました。1980年代以前は国の地位を高めるという目的で、「国家中心的」かつ「取り出し型（特定分野に特異な才能のある児童生徒を取り出して支援する）」の取組みが行われていましたが、現在は子どものさまざまなニーズに対応する「学習者中心的」な取組みに変わってきています。また、障がいの有無にかかわらず、すべての子どもを受け入れる教育「インクルーシブ型」の取組みも増えてきています。州や学区・学校によっても異なりますが、小学校・中学校・高等学校・大学への早期入学、飛び級なども行われています。※2
</p>
<h3>フィンランドのギフテッド教育</h3>
<p>フィンランドでは、ギフテッドに関する定義はありませんが、1990年代から多様性を尊重した教育を行ってきました。子どものニーズに応じた教育として、「学習者中心的」かつ「インクルーシブ型」の取組みが行われています。しかし、今はまだ個々の教師に任されている状況であり、国全体として体系的に行われているわけではないようです。またギフテッド教育に関する国民的議論はまだ行われていません。※2
</p>
<h3＞アジア諸国におけるギフテッド教育</h3＞


<p>韓国、シンガポール、中国などのアジア諸国では、「国家中心的」かつ「取り出し型」の教育が行われています。特に韓国には「英才教育振興法」があり、才能のある児童生徒を選抜して特別な指導が行われています。※2
</p>
<h3>日本にはギフテッド教育を受けられる学校がまだ少ない</h3>
<p>残念なことに、日本にはギフテッド教育を受けられる学校がまだ少ないのが現状です。アメリカのようにギフテッド教育を広く進めていくためには、ギフテッドを理解する教育関係者や医療専門家が増えることが必要です。また、ギフテッドの子どものなかには、特定の状況でしか才能を見せないケースや、高い才能を発揮することができるのにそれをオープンにしないケースなど、才能が隠れている場合もあります。才能を伸ばすためには、適切な環境とサポートが不可欠です。ギフテッド教育の意味や内容が広く浸透し、ギフテッドの子どもたちが思いきり学べる環境が早急に整備されることに期待します。※5
</p>
<h2>ギフテッド教育に対応した取組み</h2>
<p>最後に、日本におけるギフテッド教育の実例をご紹介します。1999年4月に設立された翔和学園は、もともと18歳以上の教育的支援を必要とする若者たちが社会的自立をめざすための学校でしたが、2004年に高等部が、翌2005年には小中学部が開設され、一貫した特別支援教育が行われています。翔和学園はギフテッド２E教育にも力を入れており、IQが高く才能が突出しているけれどもさまざまな困難さのために学校生活の枠組みになじめなかった子どもたちが、のびのびと活躍しています。</p>
<h3>ギフテッド2E教育を行う翔和学園</h3>
<p>翔和学園の掲げる教育の目的は、「人間の生きていく気力を育てる」ことです。学園長である伊藤寛晃氏によれば、発達障害やそれに類似する苦手さを持つ若者が社会に出ていくためには、彼らに青春時代の思い出をたくさん刻んでもらうことが大事であるといいます。※6</p>
<p>翔和学園のギフテッド2E教育では、障害ばかりが注目されて才能を伸ばす機会を失った子どもたちに十分な学習の機会を与えていくことを目的としており、発達障害や苦手な部分だけを支援するのではなく、能力を活かし、伸ばしていくことを重視して教育を行っています。※6
</p>
<h2>参考資料</h2>
<p>
※1 南出康世(編集). (2014). ジーニアス英和辞典第5版. 大修館書店.<br />
<a href="https://www.mext.go.jp/content/202112017-mxt_kyoiku02-000019034-001.pdf">※2 文部科学省 特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有職者会議 論点整理（案）</a><br />
<a href="https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/mext_01512.html">※3 文部科学省 ５．児童生徒の発達の支援</a><br />
<a href="https://www.mext.go.jp/content/20211105-mext_kyoiku02-000018576_01.pdf">※4 文部科学省 特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有職者会議アンケート結果まとめ</a><br />
<a href="https://u-gakugei.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&#038;item_id=42738&#038;item_no=1&#038;attribute_id=21&#038;file_no=1">※5 村山拓. (2021). 米国におけるギフテッド教育に関する特性把握と対応をめぐる議論の特徴. 東京学芸大学紀要. 総合教育科学系, 72, 191-197.</a><br />
<a href="https://showa-gakuen.net/gifted">※6 翔和学園 ギフテッド</a></p><p>The post <a href="https://pre-edu-japan.com/education/010/">最近注目されている「ギフテッド教育」とは？特徴や日本の現状を解説</a> first appeared on <a href="https://pre-edu-japan.com">Pre edu</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>なぜ幼児期の運動は大切なの？幼児期運動指針や運動遊び、モンテッソーリ教育における運動の敏感期について解説</title>
		<link>https://pre-edu-japan.com/education/009/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[岡部 美由紀]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 25 Mar 2023 01:08:47 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://dentworks.mixh.jp/pre-edu/?post_type=education&#038;p=205</guid>

					<description><![CDATA[<p>文部科学省では、子どもたちの健全な成長を目指す「幼児期運動指針」を公開しています。今回はこの指針をもとに、幼児期の運動の重要性を解説し、遊びのなかにさまざまな運動を取り入れた運動遊びや、室内でもできる運動遊びの具体例をご [...]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><script async src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-7583010511098439"
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<p>文部科学省では、子どもたちの健全な成長を目指す「幼児期運動指針」を公開しています。今回はこの指針をもとに、幼児期の運動の重要性を解説し、遊びのなかにさまざまな運動を取り入れた運動遊びや、室内でもできる運動遊びの具体例をご紹介します。また、モンテッソーリ教育における運動の敏感期や運動系の習い事事情、運動と生活習慣の関連についてもご説明します。
</p>
<h2>文部科学省の幼児期運動指針</h2>
<h3>幼児期の運動の意義</h3>
<p>幼児とは、3歳から6歳の小学校就学前の子どもを指します。文部科学省は幼児期における運動の意義について、「遊びを中心とする身体運動を十分に行うことは、多様な動きを身に付けるだけでなく、心肺機能や骨形成にも寄与するなど、生涯にわたって健康を維持したり、何事にも積極的に取り組む意欲を育んだりするなど、豊かな人生を送るための基盤づくりとなる」としています。※1<br />
幼児期に運動をすることで、以下のようなさまざまな効果が期待できます。※1、2
</p>
<h4>体力・運動能力の基礎を養う</h4>
<p>体力は人間が生きていくうえでとても重要です。幼児期は神経機能の発達が著しく、5 歳ごろまでに大人の約 8 割まで発達するといわれています。タイミングよく動いたり、力の加減をコントロールしたりといった「運動を調整する能力」が一段と向上する時期でもあります。この時期に養われる基本的な動きは、ケガや事故などの危険を回避することにもつながります。日ごろから体を動かすことで、筋力や持久力を高められることも期待できます。</p>
<h4>丈夫で健康な体をつくる</h4>
<p>幼児期の適切な運動は、丈夫でバランスの取れた体を作ります。さらに運動習慣を身に付けることで身体の諸機能の発達が促され、健康で活動的な生活習慣が作られます。その結果、肥満や痩せすぎになることを防ぎ、幼児期はもちろん成人になった後も生活習慣病にかかる危険性が低くなると考えられています。</p>
<h4>意欲的に取り組む姿勢を育む</h4>
<p>幼児にとって体を動かすことは主に遊びですが、思いきりのびのびと動くことで健やかな心が育ちます。また、遊びを通した成功体験によって自分に自信がつき、何事にも前向きに、意欲的に取り組むことができるようになります。</p>
<h4>社会に適応していくための能力を育む</h4>
<p>幼児期は友達と関わりながら遊ぶことが多くなります。ルールを守り、自己を抑制し、コミュニケーションをとることで、子どもは協調性や社会性などを育みます。</p>
<h4>認知的能力の発達促進につながる</h4>
<p>運動をするときは、状況判断から運動の実行まで、脳の多くの領域を使っています。文部科学省は「すばやい方向転換などの敏捷な身のこなしや状況判断・作戦などの思考判断を要する全身運動は、脳の運動制御機能や知的機能の発達促進に有効である」と示しています。自分たちの状況に合わせてルールを変えてみたり、新たな遊びを考えたりすることで、創造力が育まれます。
</p>
<h3>年齢別発達の特性と獲得したい動き</h3>
<p>年齢が上がるにつれて子どもはさまざまな動きを獲得し、基本的な動きの運動の仕方がうまくなっていきます。文部科学省の幼児期運動指針には、年齢別の発達の特性や、その時期に獲得したい動きについても示されています。※1、2</p>
<h4>3歳から4歳ごろ</h4>
<p>基本的な動きが一通りできるようになり、自然に自分の身体の動きをコントロールしていく時期です。この時期には、立つ、座る、寝ころぶ、起きる、回る、転がる、渡る、ぶら下がるなど「体のバランスをとる動き」や、歩く、走る、はねる、跳ぶ、登る、下りる、はう、よける、すべるなど「体を移動する動き」を経験しておきましょう。</p>
<h4>4歳から5歳ごろ</h4>
<p>基本的な動きが定着し、友達と運動することに楽しさを見いだすようになる時期です。用具を使って遊んだり、自分たちでルールを決めて発展させて遊んだりする姿がみられます。持つ、運ぶ、投げる、捕る、転がす、蹴る、積む、こぐ、掘る、押す、引くなど「用具などを操作する動き」を取り入れましょう。</p>
<h4>5歳から6歳ごろ</h4>
<p>無駄な動きや力みなどが少なくなり、動き方が上手になっていく時期です。また、集団で行動したり、役割を分担したりして遊ぶようになります。例えば、ボールをつきながら走るなど、「体のバランスをとる動き」「体を移動する動き」「用具などを操作する動き」を組み合わせた運動や、さまざまな鬼ごっこなどルールの複雑な遊びを取り入れるとよいでしょう。</p>
<h3>幼児期に運動を行う際の3つのポイント</h3>
<p>幼児期は、生涯にわたって必要となるさまざまな基本的な動きを獲得する大切な時期です。<br />
文部科学省による幼児期運動指針では、運動を行う上で3つのポイントを挙げています。※1</p>
<ol>
<li>多様な動きが経験できるようにさまざまな遊びを取り入れること</li>
<li>楽しく体を動かす時間を確保すること</li>
<li>発達の特性に応じた遊びを提供すること</li>
</ol>
<h2>運動遊び</h2>
<h3>運動遊びとは</h3>
<p>運動遊びとは、遊びのなかで活発に体を使った遊びのことです。運動遊びは動きの獲得や身体能力向上だけでなく、精神面の発達にも効果的です。思考力・判断力・集中力を養い、「自分はできる」という自信を持てるようになるだけでなく、集団で遊ぶことにより協調性や社会性なども育むことができます。※3、4
</p>
<h3>運動遊びの実践のポイント</h3>
<p>いつも同じ遊びをするのではなく、さまざまな遊びを提供して、多くの動きを経験させましょう。運動遊びは「子どもがやってみたいと思うようなもの」を意識します。※1、3<br />
文部科学省の調査によると、外遊びの時間が多い幼児ほど体力が高い傾向にあるという結果が出ています。日常生活のなかで体を動かす時間として「毎日合計60分以上」を目安に、時間と場所を確保しましょう。※1、3、5<br />
特に幼児期は同じ年齢であっても個人差が大きいため、子どもの個人差を配慮した遊びを心がけます。そうすることで無理なく自然に動きを獲得することができ、ケガ予防にもつながります。これらのポイントを意識しながら、運動遊びを行いましょう。※1、3</p>
<p>運動遊びには、鉄棒、雲梯、マット遊び、ボール遊び、フープ遊びなど用具を使った遊びのほか、鬼ごっこ、だるまさんが転んだ、缶けりなど一定のルールのもとで行う遊びもあります。そのほかにも、リトミックやプール遊び、相撲、サーキット、ケンケンパ、押しくら饅頭など、基本的動作や用具操作の上達につながるさまざまなものが挙げられます。<br />
幼児期には多くの運動遊びを通して多様な動きをたくさん経験し、「体のバランスをとる動き」「体を移動する動き」「用具などを操作する動き」を身に付けていきましょう。※3
</p>
<h2>屋内でもできる運動遊び</h2>
<p>多くの準備を必要とせず、比較的すぐに実施できる遊びをいくつか紹介します。※4<br />
ただし、下記のルールは一例にすぎません。年齢に合わせてルールなどを変更し、子どもが取り組みやすいように工夫してあげましょう。<br />
家の中で遊ぶ場合、当たると危ないところをクッションなどで覆ったり、物を片付けて広い場所を確保したりして、子どもが安全に遊べるように環境を整えてから行うようにしてください。</p>
<h3>ケンケンパ</h3>
<p>大きな輪っか（新聞紙を丸めて作るなど）を10個ほど用意します。○が１つだけのところは「ケン」と言いながら片足で進み、○が２つあるところは「パ」と言いながら両足で進みます。間違えずに「ケン・パ」といいながらゴールできたら終了です。</p>
<h3>押しくらまんじゅう</h3>
<p>人数に合わせて適当な円を描き、参加者は円の中に入り背中を合わせます。「押しくらまんじゅう、押されて泣くな」と言いながら、背中で押し合います。円から出たらアウトとなります。円ではなく楕円形や四角にしても面白いでしょう。</p>
<h3>タオル取り鬼・しっぽ取り鬼</h3>
<p>しっぽのようにズボンの後ろに挟んだタオルを取り合う遊びです。自分のタオルを取られたら終わりではなく、ほかの子のタオルを取りに行きます。時間内に一番多くタオルを取った子が勝ちとなります。個人戦ではなく、グループ対抗戦にしてもよいでしょう。</p>
<h3>ろくむし</h3>
<p>20メートルほど離れた場所に2つの円を作ります。鬼を2人決め、鬼同士が柔らかいボールを投げ合っている間に、子は2つの円を走りながら行き来します。1往復すると「いちむし」、2往復すると「にむし」と数えます。1人でも6往復して「ろくむし」できたら、子が勝ちとなります。子は一度円の外に出ると、同じ円には戻れません。円の外に出ている間に鬼にボールを当てられたらアウトとなり、子を全員アウトにしたら鬼の勝ちとなります。</p>
<h3>だるまさんが転んだ</h3>
<p>鬼を1人決め、壁や木に立ち、子は数十メートル離れたラインに一列に並びます。鬼が「初めの第一歩」というと、子は大股で一歩だけ進めます。鬼は壁の方を向き「だるまさんが転んだ」といって子の方に振り向きます。鬼が振り向くまでの間に子は移動し、振り向くと同時に静止しなければなりません。静止できなかった子は鬼のところまで移動して手をつなぎ、ほかの子が助けてくれるのを待ちます。鬼と捕まってしまった子のつないだ手を、ほかの子が「切った」と言って触れれば、すべての子は逃げることができます。鬼はすぐに「ストップ」と声を掛け、子を静止させます。鬼はあらかじめ決められた歩数を移動することができ、子にタッチできたら鬼を交代できます。</p>
<p>このほかにも、スポーツ庁「子供の運動あそび応援サイト」では家庭でできるさまざまな運動遊びを紹介していますので、ご参考ください。※6
</p>
<h2>モンテッソーリ教育の運動の敏感期</h2>
<p>モンテッソーリ教育では、言語や秩序、運動などに対してさまざまな敏感期が表れるといわれています。運動の敏感期は0歳～6歳にかけて、発達の段階にあわせて表れます。運動の敏感期に意識しておきたいポイントを2つご紹介します。</p>
<h3>「筋肉の動かし方」を覚える</h3>
<p>生まれてから４歳半ごろまでの子どもは、絶え間なく体を動かして運動の仕方を学びます。公園で遊んだり、体操をしたり、日常生活の中で体を動かしたりすることで、子どもたちは自然と運動の基礎を身につけています。 <br />
人間の筋肉は、大きく２種類に分けることができます。ひとつは腕や足の筋肉など、自分の意志で動かすことができる「随意筋肉」、もうひとつは内臓の筋肉のような「不随意筋肉」です。子どもたちが運動を覚える敏感期は、このうち「随意筋肉」の動かし方を覚えていくための時期なのです。</p>
<p>さらに随意筋肉の動かし方を分類すると、次の3つに分けられます。</p>
<h4>①体を「大きく」動かす（粗大運動）</h4>
<p>歩いたり、走ったり、飛び跳ねたり、ぶら下がったり、体全体を使って力いっぱい動くことは、幼児期において特に必要なことです。公園や児童館など、思い切り体を動かせる場所に連れ出してあげることが大切です。</p>
<h4>②「腕や手」を動かす</h4>
<p>鉄棒にぶら下がったり、綱引きをしたりすることで、腕の筋肉を鍛えることができます。また、親子で雑巾がけや窓拭きをするなど、家事を通して腕の筋肉を鍛えることもできます。</p>
<h4>③「指先」を動かす（微細運動）</h4>
<p>随意筋肉を鍛えるのは体を大きく動かす運動だけではありません。指先を使って細かな作業をするのは、普段手を使うことの少ない子どもにはとても難しいことです。折り紙やひも通しなどの遊びや、ハサミやのりを使うなどの活動を意識的に取り入れることで、指先の運動能力を高めることができます。※7</p>
<h3>身体を動かすことで自己コントロール力を高める</h3>
<p>子どもがじっとしていられないのは、身体全体を動かしたいという欲求が強いためです。子どもたちは運動することで自己コントロール力を高めることができます。まずは身体を思い切り動かすことから始めましょう。</p>
<p>子どもは「自分の操縦者になりたい」と思っています。身体を思い通りに動かすにも、じっとしているためにも、自己コントロールする力が必要です。つまり、たくさん身体をコントロールする運動の機会を作ることが、身体を動かしたりじっと話を聞いたりすることにつながるのです。</p>
<p>特に、３～６歳は身体のコントロール力を高めるために、多様な動きにチャレンジする時期です。歩く、走るといった動作に加えて、鉄棒、ボールを使ったスポーツ、なわとびなどにも挑戦しましょう。ひとつできるようになったら、また新しい動きをすることで、子どもはどんどん自己コントロールができるようになります。 </p>
<p>このように、子どもたちは楽しく運動することで自己コントロール力を高め、ゆくゆくは静かに座って話を聞けるようになることも期待できます。子どもの動き（発達）をよく観察して、ちょうどよさそうな動きや、ほんの少し難しそうな動きに挑戦させてあげましょう。※8</p>
<h2>幼児の体力・運動能力と非認知能力の関係</h2>
<p>運動やスポーツの分野ではまだまだ研究成果が乏しく、非認知能力への貢献が十分に示されていませんが、運動やスポーツが非認知能力の発達にも寄与する可能性があると考えられています。</p>
<p>中京大学の中野貴博教授らが、379名の幼児を対象に20項目の非認知能力調査を行い、体力テストとの関係を検討しました。その結果、幼児期の体力・運動能力と非認知能力の発達に関係があることが確認されました。特に、男児では体力・運動能力の向上や運動習慣の獲得は非認知能力を高めることができると推察されています。</p>
<p>また、愛知県S市の全公立小学校16校に通う1～6年生の児童6,720名に行った調査では、運動への積極性とGRITスコアとの関係を検討しました。GRITとは、Guts、Resilience、Initiative、Tenacityの頭文字をとったもので、「やり抜く力」ともいわれます。将来の社会的成功につながるとされている15の能力のひとつであり、非認知能力のなかでも重要視されているこのGRITは、児童の運動への態度や、体力・運動能力と関係があることが示唆されました。※9</p>
<p>関連記事：<a href="https://pre-edu-japan.com/education/007/">非認知能力とは？ペリー就学前プロジェクトや非認知能力を育てる方法、家庭での伸ばし方について解説</a></p>
<h2>スモールステップで確実にステップアップ</h2>
<p>運動について新しいことを学ぶ方法として、エラーレスラーニングがあります。エラーレスラーニングでは、当然できることをだけをしながら少しずつ難易度を上げていきます。どこかの段階で失敗したら、またできる範囲に戻ってしばらくはそれだけを行い、これを繰り返して少しずつ上達していくという方法です。</p>
<p>エラーレスラーニングを上手に実践するためのポイントは、できる範囲内で最も難しい課題を設定することです。</p>
<p>まず、子どもがどこまでできていて、どこでつまずいているのかを見極める必要があります。そのためには、できるようになりたい行動を分解し、小さな課題に分ける「スモールステップ」が有効です。※10</p>
<p>新しい運動を取り入れる際に役立つ、4段階のスモールステップをご紹介します。</p>
<h3>1.姿勢のチェック</h3>
<p>子どもの体が作業や運動を始められる姿勢になっているか、子ども自身が現在どのような姿勢をしているのかを確認します。正しい姿勢ができているかどうかには、前庭感覚と固有感覚が関係しています。※10</p>
<h3>2.道具に触れたときの感覚をチェック</h3>
<p>子どもに道具に触れてもらい、硬さや重さ、温度、質感などを言葉で表現してもらうと、脳内で道具の扱い方をイメージしやすくなります。イメージしやすくなると、脳は効果的に道具を扱う動作を命令できるようになり、作業もスムーズに進めることができます。※10</p>
<h3>3.目の動きもチェック</h3>
<p>子どもの頭が不用意に動いていないか、また子どもが対象をどのように見るかを確認しましょう。作業に必要な目の動きが苦手な場合は、その動きだけを先に練習するようにします。※10</p>
<h3>4.言葉で説明</h3>
<p>目標となる作業で発生する因果関係を言葉で説明し、子どもに理解させます。※10</p>
<h3>姿勢→感触→目の動き→意味の説明</h3>
<p>どんな作業でも、姿勢→感触→目の動き→意味の説明という4つのスモールステップに分解して目標を作成し、徐々にステップを上げていくことで、脳内の世界と現実の世界のギャップを埋めることができます。子どもが苦手な動作や作業を1つずつ解消していくのです。※10</p>
<p>関連記事：<a href="https://pre-edu-japan.com/education/030/">エラーレスラーニング（誤りなし学習）とは？トライアンドエラー（試行錯誤）との違いや家庭での実践方法について解説</a></p>
<h2>運動系の習い事</h2>
<h3>子どもに習わせたい運動系の習い事は？</h3>
<p>有限会社さわだスポーツクラブが保育園に子どもを預けている親を対象に行った「子どもの習い事に関する調査」を見てみましょう。「子どもにさせてみたい運動系の習い事は何か」という調査では、1位「水泳（68.3％）」、2位「体操教室・運動遊び（42.7％）」、3位「ダンス（33.2％）」となっており、以下はサッカー、武道、野球・ソフトボール、バスケットボールなどが続きました。※11
</p>
<h3>コロナ渦の影響により子どもの運動不足を感じている親も多い</h3>
<p>その一方で、近年は新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの園で運動会や遠足などが中止になりました。コロナ禍による子どもへの影響で気になるのは、運動不足ではないでしょうか。</p>
<p>同じく有限会社さわだスポーツクラブの調査結果によると、コロナ禍で子どもの運動不足を感じている人は、「とても感じている（21.6％）」「やや感じている（41.6％）」を合わせると約6割でした。また、子どもに運動させたいと思う一方で、コロナ禍で感染に不安を抱いている親が多いこともわかりました。運動不足解消のために、YouTubeのダンスをみながら踊っている、トランポリンなど室内でできる器具を購入して遊ばせているなど、ご家庭で工夫して取り組んでいるようです。※11
</p>
<h2>運動と生活習慣</h2>
<p>子どもの運動能力は1985年ごろをピークに現在まで低い水準にあります。子どもの運動能力低下の要因として、生活習慣の乱れが指摘されています。また、子どもを取り巻く環境の変化に伴い、遊ぶ時間や空間、仲間の減少や朝食の欠食や偏食、夜型生活による睡眠不足なども運動能力に関係していることが示されています。</p>
<p>文部科学省の調査によると、1日の睡眠時間が8時間以上である幼児は、そうでない幼児に比べ運動能力検査の結果が高得点であることがわかりました。睡眠時間の減少は日中の眠気や疲れやすい体質になるだけでなく、成長の遅れや食欲不振、注意・集中力の低下などさまざまな悪影響を及ぼします。疲れや眠気がある場合、外遊びなど日中の活動量も減り、運動能力の低下につながるといえます。※12、13、14</p>
<p>幼児期は基本的な生活習慣（運動、食事、睡眠）を獲得する重要な時期です。実際、生活習慣の改善を通して体力の向上につなげている事例もあります。幼児期に運動を取り入れることは必要なことですが、それと同時に規則正しい生活を心がけましょう。※12、13
</p>
<h2>子どもの運動量の目安</h2>
<p>最後に、近年提示された子どもの運動量の目安を見てみましょう。</p>
<p>WHOの「身体活動及び座位行動に関するガイドライン（2020年）」では、5～17歳の子どもの運動量として、「1日平均60分の中強度の有酸素性の身体活動」を推奨しています。加えて、少なくとも週に3日、高強度の有酸素性身体活動や筋肉・骨を強化する身体活動を取り入れるべきとしています。※15</p>
<p>厚生労働省も、「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」のなかで上記のガイドラインを挙げ、子ども（小・中学生）の毎日の身体活動を推奨しています。中強度の身体活動とは、少し息が上がるくらいの強度を指し、身体活動の強度を示すメッツという単位でいえば3～5.9メッツにあたります。例えば、人気の高い習い事でもある「水泳」は、運動のメッツ表によると4.8～10.0メッツの強度があります（泳法や速度による）。バレーボールは3.0メッツ、バドミントンは5.5メッツ、サッカーは7.0メッツなど、スポーツによって強度は異なります。※16</p>
<p>なお、身体活動には健康や体力の維持、増進を目的として行われるスポーツなどの「運動」だけでなく、日常生活やお手伝いなどの「生活活動」も含まれます。生活活動のメッツ表によると、軽い荷物運び、床磨き、風呂掃除などは3.5メッツの強度の身体活動とされています。※16</p>
<p>日々忙しく、お子さまの運動時間が足りていないと感じる場合は、これらのお手伝いを取り入れるのもよいでしょう。重いものを運んだり、お掃除をしたりするのは、小学校受験の「運動」の試験対策としてもおすすめです。</p>
<p>関連記事：<a href="https://pre-edu-japan.com/information/010/">小学校受験対策「運動」編　おうちでできる受験体操のポイントやお受験に特化した体操教室を紹介</a></p>
<p>身体活動は、全身の持久力や筋力、体力の向上だけでなく、心血管代謝機能や骨の健康、認知機能、メンタルヘルスの向上、そして肥満改善などにも効果があるとされています。体操教室やおうちでのトレーニング、遊びや習い事、そしておうちでのお手伝いなどを含めて、上記の身体活動の推奨レベルを満たせるような運動量を心がけましょう。</p>
<h2>参考資料</h2>
<p>
<a href="https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/undousisin/1319771.htm">※1 文部科学省 幼児期運動指針</a><br />
<a href="https://www.mext.go.jp/component/a_menu/sports/detail/__icsFiles/afieldfile/2012/05/11/1319748_5_1.pdf">※2 文部科学省 第2章 幼児期における身体活動の課題と運動の意義</a><br />
<a href="https://www.city.sanjo.niigata.jp/material/files/group/28/000110977.pdf">※3 三条市 運動遊びプログラム</a><br />
<a href="https://www.japan-sports.or.jp/portals/0/db/pdf/book_0204.pdf">※4 JSPO（公益財団法人日本スポーツ協会） 遊びプログラム[運動遊び]</a><br />
<a href="https://www.mext.go.jp/prev_sports/comp/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2017/10/10/1396897-5.pdf">※5 文部科学省 幼児期の外遊びと小学生の運動習慣・体力との関係</a><br />
<a href="https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/sports/mcatetop03/list/detail/jsa_00012.html">※6 スポーツ庁 子供の運動あそび応援サイト</a><br />
※7 堀田はるな（著）. (2018). 子どもの才能を伸ばす最高の方法モンテッソーリ・メソッド―――「自律した子」の育て方すべて. あさ出版. <br />
※8 北川真理子（著）. (2021). いちばんていねいな はじめてのおうちモンテッソーリ. KADOKAWA.<br />
<a href="https://nakanolab.jp/wp-content/uploads/2023/07/18887114eb7c7fc783deb7eef3d76eb9.pdf">※9 中野貴博. (2023). 子どもの身体活動と非認知能力との関係. 日本発育発達学会, 21(1), 25-31.</a><br />
※10 菅原洋平（著）, 菅原未涼（著）. (2018). 脳に任せるかしこい子育て. すばる舎.<br />
<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000083470.html">※11 株式会社PR TIMES コロナ禍の習い事、習わせたいのは何？出せるのはいくら？運動不足は心配？保育園児の親に徹底調査！</a><br />
<a href="https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2013/0/2013_1381/_pdf/-char/ja">※12 瓜谷大輔, 榊彰裕, 松本大輔, 福本貴彦. (2014). 幼児期の運動能力と運動習慣・生活習慣との関係. 理学療法学Supplement, 0, 1381-.</a><br />
<a href="https://core.ac.uk/download/pdf/228594035.pdf">※13 山下晋, 平野朋枝, 浅川正堂. (2013). 幼児の運動能力の伸びに関わる生活及び環境因子. 岡崎女子大学・岡崎女子短期大学 研究紀要, 47, 25-32.</a><br />
<a href="https://www.mext.go.jp/component/a_menu/sports/detail/__icsFiles/afieldfile/2012/07/18/1321174_05.pdf">※14 文部科学省 子どもの体力向上のための取組ハンドブック 全国体力調査によって明らかになったこと</a><br />
<a href="https://iris.who.int/bitstream/handle/10665/337001/9789240014886-jpn.pdf?sequence=151&#038;isAllowed=y">※15 World Health Organization (WHO)　要約版 WHO身体活動・座位行動ガイドライン（日本語版）</a><br />
<a href="https://www.mhlw.go.jp/content/001194020.pdf">※16 厚生労働省 健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023</a></p><p>The post <a href="https://pre-edu-japan.com/education/009/">なぜ幼児期の運動は大切なの？幼児期運動指針や運動遊び、モンテッソーリ教育における運動の敏感期について解説</a> first appeared on <a href="https://pre-edu-japan.com">Pre edu</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>早期教育とは？メリットやデメリット、種類、注意点について解説</title>
		<link>https://pre-edu-japan.com/education/008/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[岡部 美由紀]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 25 Mar 2023 00:12:47 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://dentworks.mixh.jp/pre-edu/?post_type=education&#038;p=203</guid>

					<description><![CDATA[<p>早期教育は、教育意識の高まりや受験戦争の低年齢化などを背景に今注目されています。早期教育のメリットとデメリットをご紹介し、さまざまな習い事の種類や、早期教育を実施する場合の注意点についてもご説明します。 早期教育とは 早 [...]</p>
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<p>早期教育は、教育意識の高まりや受験戦争の低年齢化などを背景に今注目されています。早期教育のメリットとデメリットをご紹介し、さまざまな習い事の種類や、早期教育を実施する場合の注意点についてもご説明します。</p>
<h2>早期教育とは</h2>
<h3>早期教育とはどんな教育？</h3>
<p>早期教育とは、胎児から小学校入学前に行う教育のことです。脳が柔軟な幼い時期に教育することで子どもの好奇心を促し、高い知識や技術を得た優れた人間を育てるという理念に基づいて行われます。※1、2<br />
多くは市販の教材を使ったり、幼児教室に通ったりしながら知識や技術を得ます。近年では小学校入学前から英語教育を行う家庭も多く、未就学児を対象とした体操教室やリトミック、サッカーなどのスポーツ教室も増えています。※1<br />
また受験戦争の低年齢化の影響により早期教育に力を入れる家庭も多く、「早期教育」は注目を浴びています。※1
</p>
<h3>早期教育と幼児教育との違い</h3>
<p>早期教育とよく似た言葉に「幼児教育」というものもあります。<br />
幼児教育は、幼稚園や保育園、家庭、地域などのあらゆる環境において学ぶ教育のことです。日常生活や遊びなどを通して子どもの可能性を引き出し、将来にわたる学習の基礎づくりを目的としています。※3<br />
一方、早期教育は子どもに多くの知識やスキルを身につけさせることを目的としています。そのため早期教育では、大人は自らの働きかけに対して子どもの反応を強く期待してしまう傾向にあります。※2
</p>
<h3>早期教育が求められる理由</h3>
<p>多くの親が早期教育に注目する理由はいくつかあります。※1</p>
<ul>
<li>学校教育への不安や不備</li>
<p></p>
<li>子育ての不安や自信のなさ</li>
<p></p>
<li>一人一人の子どもに対する期待の向上</li>
<p></p>
<li>個々の能力を最大限に引き出したい</li>
<p></p>
<li>金銭的なゆとりが生まれた</li>
<p>
など</p>
</ul>
<p>このように、早期教育の背景には親の不安解消のほか、子どもの可能性を最大限引き出したいという思いがあると考えられます。特に英語教育においては発音やヒアリング、音楽においては絶対音感など、幼いころから取り組むことが有効である場合もあります。※1
</p>
<h2>早期教育のメリット</h2>
<p>早期教育にはさまざまなメリットがありますが、主なものを3つ挙げます。</p>
<ul>
<li>早くから習うほど自然と身に付きやすい</li>
<p></p>
<li>うまくいけば得意分野となり自信へとつながる</li>
<p></p>
<li>親と子が触れ合う時間が増える</li>
<p>
</ul>
<p>子どもは胎児のときからさまざまな能力を備えています。脳の発達スピードも速く、多くのものを吸収しやすい時期でもあるため、その時期に刺激を与えることは有効であるといわれています。早期教育は脳を鍛え、脳の発達を促進させることにつながります。早くから取り組むほど、自然に身に付きやすいというメリットもあります。※1<br />
いまや英語は小学校の授業でも行われていますが、乳幼児期から取り組んでいると、小学校や中学校の授業に遅れることは少なくなります。その結果楽しく学ぶことができるため、スキルも向上し、得意分野となりやすいと考えられます。授業に追いつけない教科があると、子どもの学ぶ意欲は薄れ、苦手教科になりやすいです。※1<br />
早期教育を通して親と子が触れ合う時間が増え、親子の絆が深まるというメリットもあります。※1、2
</p>
<h2>早期教育のデメリット</h2>
<p>早期教育にはメリットがありますが、じつはデメリットもあります。3つ例を挙げます。</p>
<ul>
<li>子どもの「本来の遊び」が少なくなる</li>
<p></p>
<li>自発性や思考力、創造力が抑圧される</li>
<p></p>
<li>早期教育費用をかけ過ぎると将来の生活が苦しくなる可能性がある</li>
</ul>
<p>ここでいう子どもの「本来の遊び」というのは、自発的・主体的に行う遊びのことです。子どもが自ら作り上げていく遊びは思考力や判断力が身に付きます。また集団遊びによってコミュニケーション力や協調性、社会性なども育むことができます。※1、2<br />
しかし、早期教育によって「準備された（受動的な）遊び」を経験している子どもは自分で考えることが少ないため、自発性や思考力、創造性が抑圧される可能性があります。※1、2<br />
また、子どもの早期教育に熱中するあまり費用をかけ過ぎてしまうことで、本来必要な生活費や子どもの将来にかかる教育費などが足りなくなったり、自分たちの老後生活が苦しくなったりする可能性も考えられます。※1<br />
早期教育を始める際は、これらのデメリットがあることを理解したうえで、親も子も無理のない範囲で行うことが大切です。
</p>
<h2>早期教育の種類</h2>
<p>では、早期教育の一環として子どもたちが実際にどんな習い事をしているか見てみましょう。<br />
株式会社バンダイが行った「子どもの習い事に関する意識調査」（習い事をしている3～6歳の未就学児童と小学生の子どもを持つ親700人を対象）をまとめてみました。<br />
子どもに人気の習い事は1位から順に、「水泳（41.0％）」「学習塾（27.0％）」「ピアノ（24.9％）」「英会話（22.0％）」となっており、「習字」「体操・新体操」「サッカー」「そろばん」「ダンス」「テニス」なども続いています。※4<br />
文部科学省が発表した「早期教育等の状況について」という資料においても、「習い事の種類（1歳児～6歳児）」という項目で以下のような習い事があることがわかります。※5</p>
<p>学習系：通信教育、英会話教室、一括購入教材、学習塾、習字、そろばんなど<br />
運動系：水泳、スポーツクラブ・体操、バレエ・リトミックなど<br />
芸術系：ピアノ、バイオリン、絵画など</p>
<p>また、習い事を始める時期は「小学校入学前」が約5割を占めており、特にスポーツ系の習い事は早いうちから始めるご家庭が多いようです。習い事を始めるきっかけは「親の意向で始めた」が約6割、理由は「体力づくり・運動能力向上のため」という意見が多くありました。※4
</p>
<h2>早期教育の注意点</h2>
<p>メリットもデメリットもある早期教育ですが、実際に始めるにあたっての注意点を3つ挙げます。</p>
<h3>子どもの自発的な発達を妨げてしまわないよう、見守ることも大切</h3>
<p>子どもの自発性・主体性を無視した強制的な指導や訓練、競い合いは、逆に子どもの能力を損ねてしまう可能性があります。親が子どもに対し一方的に刺激を与え続けることはできるだけ避け、子どもの自発的な発達を見守ることも大切です。自発性や自主性、創造性が失われると、何に対しても受け身の姿勢になってしまう可能性があります。親は子どもの「心が育つ過程」を大事にしながら教育することが必要です。※1、6、7</p>
<h3>子どもを追い込むような過度な早期教育はしない</h3>
<p>早期教育は将来の見返りを期待して行われることが多く、手段や方法がエスカレートしがちです。子どもの時間を奪ってしまう場合もあるので、子どもを追い込んでしまわないよう注意しましょう。※7</p>
<h3>自己肯定感や自分らしさを大切に、子どもが楽しく学べる工夫を</h3>
<p>親の期待に応えようとする子どもが増え、親の期待や評価を気にするあまり、幼児期に育まれる自己肯定感や自分らしさを失ってしまう可能性があります。無理やりやらせるのではなく、子どもが意欲をもって楽しく学べるように工夫しましょう。※1
</p>
<h2>発達段階や家庭の環境に合わせた無理のない早期教育を</h2>
<p>早期教育を始めるなら、子どもの発達段階に合わせた教育内容で、無理なく行いましょう。また、子どもが楽しく安心して学べるような環境を整えてあげましょう。親は子どもとしっかりコミュニケーションをとり、子どもの育つ能力を妨げないように関わっていくことが大切です。※1、2、6、7
</p>
<h2>参考資料</h2>
<p>
<a href="https://www.nakamura-u.ac.jp/~hashimot/members/papers/Vol3/Vol3-1.pdf">※1 長尾みゆき, 村上昌美, 元木順子, 早期教育について. (2011). 中村学園大学短期大学部「幼花」論文集. (3), 1-7.</a><br />
<a href="https://www2.gsis.kumamoto-u.ac.jp/study/soturon/98h/sumo.pdf">※2 須森りか. (1999). 早期教育が幼児の発達に与える影響と今後の在り方. 東北学院大学教養学部総合研究論文.</a><br />
<a href="https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/siryo/attach/1395402.htm">※3 文部科学省 第2節 幼児教育の意義及び役割</a><br />
<a href="https://www.bandai.co.jp/kodomo/pdf/question252.pdf">※4 株式会社バンダイ 「子どもの習い事に関する意識調査」結果</a><br />
<a href="https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo5/gijiroku/06112715/003.htm">※5 文部科学省 早期教育等の状況について</a><br />
<a href="https://www.jstage.jst.go.jp/article/arepj/59/0/59_253/_pdf">※6 繁枡算男, 内田伸子, 酒井邦嘉, 中室牧子, (2020). 早期教育の光と影. 教育心理年報. (59) .253-264.</a><br />
※7 小西行郎(著). (2004). 早期教育と脳. 光文社新書.</p><p>The post <a href="https://pre-edu-japan.com/education/008/">早期教育とは？メリットやデメリット、種類、注意点について解説</a> first appeared on <a href="https://pre-edu-japan.com">Pre edu</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>非認知能力とは？ペリー就学前プロジェクトや非認知能力を育てる方法、家庭での伸ばし方について解説</title>
		<link>https://pre-edu-japan.com/education/007/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[岡部 美由紀]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 24 Mar 2023 15:42:06 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://dentworks.mixh.jp/pre-edu/?post_type=education&#038;p=201</guid>

					<description><![CDATA[<p>非認知能力とは、自己肯定感や意欲、忍耐力や創造性など数値化が難しい能力であり、いま世界中で非常に注目されている能力です。経済協力開発機構（OECD）では、「社会情動的スキル」とも表現しています。 今回は、非認知能力と認知 [...]</p>
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<p>非認知能力とは、自己肯定感や意欲、忍耐力や創造性など数値化が難しい能力であり、いま世界中で非常に注目されている能力です。経済協力開発機構（OECD）では、「社会情動的スキル」とも表現しています。<br />
今回は、非認知能力と認知能力の違いや、非認知能力が注目されるきっかけとなったペリー就学前プロジェクト、さらにモンテッソーリ教育との関連性などをみていきましょう。
</p>
<h2>非認知能力とは</h2>
<h3>認知能力と非認知能力の違い</h3>
<p>非認知能力とよく似た言葉に、認知能力があります。<br />
認知能力は、IQや学力テストで数値化される能力のことをいいます。<br />
一方、非認知能力は認知能力以外を指し、数値化は難しいとされています。近年、世界中で研究が行われており、その重要性が広く知られるようになりました。※1、2、3</p>
<p>非認知能力とは何か、具体的に挙げてみましょう。</p>
<ul>
<li>自己認識（やり抜く力、自己肯定感）</li>
<p></p>
<li>意欲</li>
<p></p>
<li>忍耐力</li>
<p></p>
<li>自制心（自分の感情や行動をコントロールする力）</li>
<p></p>
<li>メタ認知ストラテジー（自分の状況を把握する力）</li>
<p></p>
<li>社会的適性（リーダーシップ、コミュニケーション力）</li>
<p></p>
<li>回復力と対処能力（立ち直る力、上手く対応する力）</li>
<p></p>
<li>創造性</li>
<p></p>
<li>性格的な特性（好奇心が強い、誠実さ、協調性）</li>
<p>
など※2</p>
</ul>
<p>非認知能力には、生まれながらに持っている気質や性格などの「自分に関する力」と、「人と関わる力」がありますが、いずれも人との関わりや環境などによって影響受けやすいものであることがわかります。※2
</p>
<h3>非認知能力を計測する研究は行われている</h3>
<p>数値化が難しいことからも、非認知能力は「目には見えにくい力」といえます。現在は非認知能力を計測する確実な手段はありませんが、非認知能力を計測するゲームを新たに開発するなどの試みが行われています。今後さらに研究が進めば、非認知能力の計測ができるようになるかもしれません。※4、5
</p>
<h2>ヘックマンのペリー就学前プロジェクト</h2>
<h3>ペリー就学前プロジェクトとはどんな研究？</h3>
<p>非認知能力の重要性が広く知られるようになった背景に、アメリカの経済学者ジェームズ・J・ヘックマンらの研究があります。この研究は幼少期の教育に注目した研究で、「ペリー就学前プロジェクト」と呼ばれています。研究対象は、低所得世帯であるアフリカ系アメリカ人家庭の、就学前（3～4歳）の子どもたちです。</p>
<p>この研究では毎日午前中に2時間半の授業を受けさせ、さらに週1回、午後に教師が家庭訪問し親への指導にあたりました。自発性、社会性を重視した教育を行い、その後教育を受けた子どもと受けなかった子どもの約40年間を追跡調査しました。</p>
<p>結果としては、プロジェクトに参加しなかった子どもたちとの学力の差は就学前には見られましたが、10歳ごろにはほとんど見られなくなっていました。ところがさらに追跡調査を行ったところ、40歳になった時点で両群を比較すると、プロジェクトに参加した子どものほうが高校の卒業率や持ち家率、収入がいずれも高く、生活保護受給率や犯罪率が低いという結果になりました。将来学歴や収入が高く、犯罪歴が低かったこともわかっています。※1</p>
<p><h3>ペリー就学前プロジェクトで何が育まれたのか</h3>
<p>なぜ就学前の幼児期に教育を受けた子どもたちが、将来高学歴や高収入を得る率が高いという結果が出たのでしょうか。<br />
それは、この教育プロジェクトでは認知能力のほかに「非認知能力」が育まれたからです。教育を受けた子どもたちの間では、学習意欲の伸びが非常に高かったという結果も出ています。※1</p>
<p>社会で成功するためには、認知能力と非認知能力の両方が必要です。いくら学力が高くても、自分をコントロールできなかったり、他者とうまくコミュニケーションが取れなかったり、誠実さがなかったりすると、社会に出てもうまくいくはずがありません。※2</p>
<p>勉強したい、働きたいという意欲はさらなる知識や技術の習得につながり、最終的に高学歴や高収入を獲得する可能性が高くなります。このように非認知能力と認知能力は相互に影響を与えあって育まれます。非認知能力は社会でうまく生活していくために必要な力であることは間違いありません。※2
</p>
<h2>非認知能力を育てるためには</h2>
<p>
「非認知能力」を育てるために重要なのは、幼少期の愛着関係と、子どもの周囲の環境づくりです。
</p>
<h3>幼少期の愛着関係がカギ</h3>
<p>幼少期は親子関係が密な時期、つまりお父さん・お母さんとの結びつきを強めることができる時期です。親子の結びつきが強いほど、子どもは安心感と自信を持ちます。安心できる場所がある子どもは将来、何らかの壁にぶつかったとしても、自分の力で乗り越えられる力を身に付けていけるでしょう。※3
</p>
<h3>非認知能力は遊びや体験のなかで育つ</h3>
<p>特に幼児期の子どもの脳は柔軟でいろいろなことを吸収しやすく、環境からの影響を受けやすいといわれています。つまり、就学前の早い時期からの介入が重要とされているのです。※3<br />
非認知能力は、認知能力のように子ども一人ひとり教えこんで身に付くものではありません。環境や人との関わりのなかで徐々に養われていくものです。※2、3<br />
子どもを取り囲む環境の工夫や、子どもへの気配りは不可欠。子どもが自分で考え行動しやすい環境、子どもが興味を持ちもっと学びたいと思える環境を、お父さん・お母さんが整えていきましょう。※3
</p>
<h2>非認知能力とモンテッソーリ教育</h2>
<p>
非認知能力を紐解くカギとしてもう一つ、モンテッソーリ教育があります。
</p>
<h3>モンテッソーリ教育とは</h3>
<p>モンテッソーリ教育は、医師であり教育家でもあるマリア・モンテッソーリ博士が考案したもので、子どもには自分を育てる力が備わっているという、「自己教育力」があることを前提とした教育法です。※6<br />
具体的には、自己教育力が十分に発揮できる環境（物的環境・人的環境）が必要であり、「子ども」「教師（大人）」「環境」の3つのつながりが大切とする考え方です。モンテッソーリ教育は主に、就学前の幼児教育に活用されています。※6
</p>
<h3>モンテッソーリ教育を受けた子どもの特徴</h3>
<p>北海道文教大学では、1999～2009年の約10年間にわたってモンテッソーリ教育を受けた延べ1,000人を調査し、その人の特徴について報告しています。一部を抜粋します。※7</p>
<ul>
<li>自分で判断し自分の責任で行動する</li>
<p></p>
<li>自分で決めたことは最後までやり遂げる</li>
<p></p>
<li>何でも意欲的、積極的、前向き</li>
<p></p>
<li>生活のリズムを規則正しく実行する</li>
<p></p>
<li>挨拶がきちんとできる、礼儀正しい</li>
<p></p>
<li>他人の立場を考える、思いやりがある</li>
<p></p>
<li>共同の活動では、誰とでも協力し合う</li>
<p></p>
<li>解決能力がある</li>
<p></p>
<li>小学校高学年から自立が目立ってくる</li>
<p></p>
<li>自分がやりたいことがはっきりしている</li>
<p>
など</p>
</ul>
<p>これらの特徴は、前章の「非認知能力とは」で示した非認知能力の具体例とも共通していることがわかります。このことから、モンテッソーリ教育は非認知能力の育成に有効性があるといえます。※7</p>
<p>関連記事：<a href="https://pre-edu-japan.com/education/006/">モンテッソーリ教育とは？メリットや「おうちモンテッソーリ」、おすすめ教具4選を紹介</a>
</p>
<h2>非認知能力を育む取り組みは幼稚園で実施されている</h2>
<p>平成29年3月に10年ぶりに幼稚園教育要領が改訂され、平成30年度より施行されました。幼稚園教育における「環境を通して行う教育」という基本的な方向性は変わっていませんが、今回の改訂では、「幼稚園教育において育みたい資質・能力」として3つの柱が示されました。※8</p>
<p><em>● 豊かな体験を通じて、感じたり、気付いたり、分かったり、できるようになる「知識及び技能の基礎」</em><br />
<em>● 気付いたことやできるようになったことを使い、考えたり、試したり、工夫したり、表現したりする「思考力・判断力・表現力等の基礎」</em><br />
<em>● 心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとする「学びに向かう力、人間性等」</em></p>
<p>この改定の背景には、非認知能力の育成があると考えられています。<br />
非認知能力は遊びや人との関わりを通して育まれますが、子どもの力だけで身に付けることは難しいため、大人がどう関わるかが重要となります。保育者だけでなく、お父さん・お母さんも子どもの状況を的確に把握し、工夫しながら導いていく必要があります。※9</p>
<p>多くの幼稚園では、非認知能力を育む取り組みが行われています。<br />
いくつかの事例を挙げてみます。※9</p>
<p>事例①遊びこめる環境の整備<br />
子どもたちがイメージしたことをすぐ実行できるように道具の種類を多くし、スペースの確保に努めている。必要以上に子どもに関わり過ぎないようにする。<br />
効果：子どもが自発的に行動したり、積極的に質問したりする姿が見られるようになった、子ども同士のトラブルも自分たちで解決できるようになった。</p>
<p>事例②身近な自然を五感で感じてもらう<br />
園庭に泥団子のコーナーを用意し、たくさんの木々を植えている。雨の日はカッパを着て外に出て、雨を感じる。<br />
効果：いろいろな砂の感触を感じたり、実際に雨に触って確かめたりしながら、探求していく様子が見られた。</p>
<p>事例③玩具の工夫<br />
布や紐、羊毛で作ったボールなどシンプルなおもちゃを配置している。保育者が手作りするものは子どもたちに作る過程や直す過程を見せている。<br />
効果：子どもたちは保育者の作業を見ているので、身近なものを使ってイメージしたものをつくれるようになった。見立て遊びを通して想像性を発揮できるようになった。</p>
<p>事例④異年齢保育<br />
学年の違う子と関わる機会を作っている。普段はおとなしい子どもをあえてリーダーにしてみる。自分を発揮する場面やきっかけを作る。<br />
効果：末っ子や一人っ子の園児も、下の学年と関わることで我慢しなければいけないことが出てくる。コントロールする力や、人と関わる力が育った。自信が持てるようになった。挑戦したいという気持ちが出てきた。</p>
<p>事例⑤子どもたちがしたいことを、子どもたち自身で決めて行う<br />
5歳児クラスにおいて、自分たちで育てたジャガイモでパーティを計画し、「何を作るか」「誰を招待するか」などを子どもたちで話し合う。<br />
効果：話し合いを通して、自分の意見を言うだけでなくほかの子どもの意見を取り入れるなど、調整しながら行う姿が見られた。
</p>
<h2>非認知能力を家庭でも伸ばそう</h2>
<p>
このように、幼稚園では非認知能力を育むために、さまざまな取り組みが行われており、その根底には、環境の工夫や保育者の気配りが感じられます。子どもが主体的に活動できるように、大人は手を出し過ぎず見守ることが大切です。家庭においても同様に、お父さん・お母さんが環境や関わり方を工夫しながら、子どもの持つ非認知能力をさらに伸ばしていきましょう。
</p>
<h2>参考資料</h2>
<p>
※1 ジェームズ・J・ヘックマン(著). (2015). 幼児教育の経済学. 東洋経済新報社.<br />
※2 中室牧子(著). (2015). 「学力」の経済学. ディスカヴァ―・トゥエンティワン.<br />
※3 ポール・タフ(著). (2017). 私たちは子どもに何ができるのか 非認知能力を育み、格差に挑む. 英治出版.<br />
<a href="https://www.cret.or.jp/files/95936e44aefc402fdb9ccb2f96e1e667.pdf">※4 若山昇, 草山太一, 竹内俊彦, 立野貴之, 山本美紀. (2020). 非認知的能力を計測する試み. CRET年報, 5.</a><br />
<a href="https://www.cret.or.jp/files/fd1ea660b4b801750c4691d60b3f6e10.pdf">※5 山本美紀, 草山太一, 竹内俊彦, 立野貴之, 若山昇. (2021). 非認知的能力に関する計測とデータ分析―認知的能力と非認知的能力についての考察― CRET年報, 6.</a><br />
<a href="https://www.sainou.or.jp/montessori/about-montessori/index.html">※6 公益財団法人才能開発教育研究財団 日本モンテッソーリ教育綜合研究所 モンテッソーリ教育とは</a><br />
<a href="https://do-bunkyodai.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&#038;active_action=repository_view_main_item_detail&#038;item_id=749&#038;item_no=1&#038;page_id=28&#038;block_id=48">※7 金丸雅子. (2018) 非認知能力の育成におけるモンテッソーリ教育の有効性－幼稚園教育要領の改訂にあたって－. 北海道文教大学研究紀要, 42, 51-61.</a><br />
<a href="https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/044/001/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2017/08/28/1394385_003.pdf">※8 文部科学省　新幼稚園教育要領のポイント</a><br />
<a href="https://cedep.meclib.jp/cedepmext2021_casestudies/book/index.html#target/page_no=1">※9 東京大学 Cedep2021年度文科省委託調査 非認知能力の育ちを支える幼児教育 園の取り組み事例集78</a></p><p>The post <a href="https://pre-edu-japan.com/education/007/">非認知能力とは？ペリー就学前プロジェクトや非認知能力を育てる方法、家庭での伸ばし方について解説</a> first appeared on <a href="https://pre-edu-japan.com">Pre edu</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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